【パーマカルチャーデザイナーvol.52】Kicho Mizuno
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#52 Kicho Mizuno
私の名前は、水野輝蝶(きちょう)。
大学でスペイン語圏について学んでいて、
美味しい食べ物と美しい自然が大好きな人間です。
まだ会ったことのない彼女に心を魅かれたのはこんな出だしの文章だった。
スペイン語圏への留学を控えた中で、PDCに参加すべくフレンドファンディングへ挑戦した2018年の時のこと。
眩しいくらい真っ直ぐ自分の思いを貫いていく姿は今でも変わらない。
時々目にする彼女の活動には揺らがない根っこを感じています。
Q1.あなたについておしえてください
パーマカルチャーへ向ける情熱は少しお休み中。
でもそのうちきっと繋がる。
そう思いながら、今は左官屋の見習いをしています。
幼い頃からマザーテレサに憧れて、海外の貧しい国の支援に行くために大学では外国語系の学部で学んでました。
でもいざ現地に足を踏み入れると、そこでの問題の多くは先進国・私たちの日本での暮らしから生み出されていると感じました。
そこから社会に起こる数々の問題は、私たちの日々の暮らしを見直すことで解決していくのではないか、「人と地球に優しいくらし」を目指せばより誰にとっても心地よい地球になるのではないか、と思い始めました。
というところで、自然農・オーガニック・パーマカルチャー・古民家の改装などなど、「人と地球に優しいくらし」だなあと思うものにいろいろ触れてみて、その中でも暮らしの土台を支える建築の仕事に興味が湧き始めました。
そんな折にPDCの中で壁に土を塗る時間がありました。
自分の足で土を踏み、その土を壁に塗る、すると壁ができあがる!
家って自然な素材で作れるんだなあ。
土を塗るのっておもしろい!
左官しごとっておもしろい!と感動しました。
大学4年生の就職活動の時期。
周りが青い顔をしてスーツで走り回ってるなか、仕事は人生の大部分を占めるんだから楽しくやりたい!という軸を強く持っていた私。
楽しさもあり、「人にも地球にも優しいくらし」にも繋がるところのある、この左官という職業に就こう、そう決めました。
そんなこんなで、今左官見習いは4年目に入ります。
住宅に土を塗る仕事はほとんどなかったり、人間関係に頭を悩ませる時期もありましたが、まずはその界隈のことをしっかり学んで技術に知識に人間性に鍛えるところ鍛えてからやりたいことをやろうと決めました。
だから、待っててね!
パーマカルチャー!
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
PDCはパーマカルチャーを学ぼうとしてる、いままさに実践しながら暮らしてる、そんな人たちと繋がれる実り多く幸せな時間でした。
そしてそんな人たちと話し合ってこの時自分の中に溶け込んだ考え方や知恵なんかが、パートナーと一緒に畑を耕し始めてみたり、家族とのコミュニケーションにNVCを試してみたり、家だけをみるんじゃなくて周りの環境を把握して現場仕事をしてみたり…
私でもできる、小さな動きとして現れてるなあと。
コースを経てパーマカルチャーデザイナーとして名乗るのはなんとなく恥ずかしくても、そこで学んだ事は自分の軸として揺るぎないものになったと思ってます。
(余談ですが、私は食べることが大好きなので、コース中にいただけるお食事とオヤツが最高に美味で幸せでした。)
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
パーマカルチャーは、知恵袋。
私が目指したい「人にも地球にも優しいくらし」の仕方がたくさん詰まった、そんな辞書的な存在です。
自分のくらしを振り返った時、
あ、ここはパーマカルチャーに繋がるなあと。
ここはもっとパーマカルチャーに寄せれるなあと。
普段の生活の選択肢として、わからなくなった時の道標として、ふとした瞬間に助けてくれる知恵の塊です。
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人とその人の印象
あゆちゃん。
デザインコースの期間中、いつもニコニコ笑顔を絶やさない子ども大好きなお姉さん。こんな保育士さんだったらぜひとも子どもを預けたい!って方です。
2023/5/6 立夏