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「暗中模索」経営から脱出するには?

プロダクトが世の中に受け入れられ、少しずつ売上が立ってきたものの、業務が増えすぎてこなしきれない、そもそもこれで儲かってるかどうかピンとこない、という経営者の方へ。

仕事の内容を整理整頓してみる

ゴールデンサークル理論によれば、事業においての重要度は、「なぜ」やるのか、次いで「何を」やるのか、最後に「どう」やるのかという順です。

しかし、情熱と優秀なプロダクトだけでは事業は回せません。どのように会社をマネジメントすべきかについて知る必要があります。幸いなことに、「会社」や「組織」については何千年と研究されてきていますので、効率のいい方法が存在し、経営者はそれを使うことで、「巨人の肩の上に立つ(アイザック・ニュートン)」ことが出来ます。

そうした「効率のいい方法」はフレームワークと呼ばれ、現在に至るまで様々な類型が出ています。googleで「事業計画 フレームワーク」「マーケティング フレームワーク」などと検索すれば、適切なものが探せるでしょう。

数字を把握してみる

業務の整理整頓が出来たら、次は会社の数字を把握してみましょう。税理士に任せっきりではいけません。特に、売り上げの数字に疎い経営者はあまりいませんが、支出の数字(販管費など)に疎い経営者は多いかもしれません。

また、利益とキャッシュフローを混同しているケースもあります。営業利益は、それをそのまま事業拡大のための投資として使える訳では無く、法人税が引かれたり、銀行借入の返済があります。また、回収・支払い条件の悪化により、運転資金が増えることなどもあります。

こうした数字は、教科書で勉強するよりも、実際の決算書などを見ながら、分かる方に教えてもらうのが最も効率的です。自社以外の決算書も読める必要はありません。毎月の試算表を見ながら教えてもらえば、2,3か月で重要な事柄については把握できるようになると思います。

優先順位をつけてみる

数字が把握できたら、そろそろ全体像が見えてきたでしょうか。しかし、最終的には目標に向かって動き、達成するしか、事業成功の道はありません。

様々な業務の中で、何に最も注力すべきか、マラソンであれば、100mの平均速度なのか、心拍数の維持なのかなど、重要な指標を維持しながら走るでしょう。

企業経営においては、そうした重要な指標のことをKPI(Key Performance Indicator重要業績評価指標)と呼びます。全ての数字に注目し続けるのは現実的ではありません。細かい数字は月に1回程度、俯瞰的に把握できる態勢をつくり、平時はKPI達成を高優先順位において注力しましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。この回では、暗中模索経営を脱するために、業務の整理整頓と数字の把握、優先順位付けについて概要をお伝えしました。

一般社団法人日本パートナーCFO協会 編集部

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