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ブンゲイファイトクラブってなに?


 途中からごらんになったかたは何がどうなっているの? と思われるでしょうね。こちらで簡単に説明します。—2019年10月16日—

 一言で言えば

 ブンゲイファイトクラブはすべての文芸の書き手たちが作品で闘うという前代未聞の、とても無茶なイベントです。

 特徴

 特徴が幾つかあります。まず賞金がありません。優勝しても手にはいるのは名誉だけです。副賞もありませんし、セレモニーさえありません。ただ、傭兵のようなプロフェッショナルも、剃刀の切れ味を持つ新人もいる約300人のなかで一番強かったという名誉だけが得られます。

 書き手はファイターと呼ばれます。ジャンルはほんとうに自由です。どどいつ、川柳、俳句、短歌、歌詞、歌詞、エッセイ、シナリオ、評論、紀行などなんでも大丈夫です。開催のお知らせはこちらでした。

 勝敗をつけ採点する者はジャッジと呼ばれます。ジャッジはファイターたちのファイトの勝敗を決め、5段階で採点します。そしてここで考えられないことが起こります。ジャッジもジャッジされるのです。ジャッジの採点が終わると、今度はファイターのほうが残したいジャッジをひとり選び、やはり5段階で採点します。エッシャーの絵のような選考になるわけです。
 そのようにしてファイターもジャッジも減っていき、決勝ではファイターふたりと一人のジャッジだけが残ります。そしてとても孤独な闘いに挑みます。

 誰がやっているの?

 主催は惑星と口笛ブックスと編集Z、編集オメガ、編集リドルです。惑星と口笛ブックスはインディーの電子書籍レーベルで、主宰は小説や翻訳、『たべるのがおそい』の編集長だった西崎憲です。最近は一人出版社が増えていますが、惑星と口笛ブックスも西崎憲の一人出版レーベルです。編集Z、編集オメガ、編集リドルはそれぞれ、大手の出版社の編集者です。全員無償でやっています。ファイターやジャッジ同様、得られるのは名誉だけなのです。

 なぜはじめたの?

 西崎憲が「天下一武道会」、『グラップラー刃牙』 や『ファイトクラブ』が好きで、そういうものを文芸でやってみたかったという理由からはじまりました。和歌の歌合の発展形でもあると思います。

 これまでのあらすじ

 開催のお知らせを出したのは8月でした。お知らせには招待ファイターと招待ジャッジの名前が記されていました。
 
 そして9月1日から公募受付を開始しました。分量はファイターが原稿用紙6枚まで、ジャッジ応募の場合は3枚までの批評文を送ってもらいました。同月の15日が締め切りでしたが、応募総数は293名、予想をはるかに上回る数でした。
 そして、その293人の作品を惑星と口笛ブックスと3人の編集がそれぞれ全作品を読み、1回戦の出場者を決めました。
 1回戦は招待ファイター4名、公募ファイター32名、招待ジャッジ4名、公募ジャッジ4名。大所帯になりました。以下がお名前です。

ファイター
大滝瓶太、冬乃くじ、鵜川 龍史、金子 玲介、雛倉さりえ、大田 陵史、後谷戸 隆、竹花 一乃、北野勇作、伊藤 左知子、蕪木 Q平、植川、齋藤優、飯野 文彦、正井、矢部 嵩、大前粟生、原 英、栗山 心、式さん、珠緒、伊予 夏樹、蜂本 みさ、一色 胴元、伊藤なむあひ、吉美 駿一郎、川合 大祐、中島 晴、齋藤 友果、磯城 草介、林 四斜、貝原

ジャッジ
笠井康平、QTV、帆釣木 深雪、道券はな、仲俣暁生、橋本輝幸、樋口恭介、元文芸誌編集長 ブルー

 そしてジャッジの作業がはじまりました。ジャッジ全員が32の作品を検討し、勝者を選び、採点しました。その結果、以下のファイターが2回戦に進むことが決定し、10月13日に発表されました。

ファイター
金子 玲介、雛倉さりえ、北野勇作、齋藤優、大前粟生、蜂本 みさ、吉美 駿一郎、齋藤 友果

 そしてその3日後の16日にファイターによるジャッジ推薦・採点が行われ、以下の5名のジャッジが2回戦に進みました。

ジャッジ
笠井康平、仲俣暁生、橋本輝幸、樋口恭介、元文芸誌編集長 ブルー

 これからどうなるの?

 11月17日に準決勝の結果が発表されました。そして以下のようにつづきます。 

 11月24日 決勝作品公開。 
 12月1日 決勝結果発表。

 見所

 まず作品の面白さが第一ですが、最後に立っているものが誰かということはやはり気になるでしょう。ファイターは死力を尽くすことになると思います。そしてジャッジも。
 ジャッジの作品評、ファイターのジャッジ採点なども、ひじょうにスペクタクルです。 Twitter での応援なども凄まじい熱気を感じます。そして各所で各種の揉みあい、小競り合いが発生しているようです。そうしたこともいい方向に転化していけばいいなと思っています。
 サッカーのように野球のようにお楽しみください。そして文芸の凄みやその未来について考えてみるのもまた愉しいでしょう。ファイターを推し、ファイターを斬り、ジャッジを推し、ジャッジを斬り、  ついでに Twitter の評や、note の評を斬ってください。ただあなたのほうもまた斬られることを忘れずに。#ブンゲイファイトクラブのタグをつければ、ある程度のカーニヴァル的な野放図な発言も許されるでしょう。
 ブンゲイファイトクラブはおそらく伊達や酔狂からはじまっていますが、これは大真面目で糞真面目な伊達や酔狂ですし、同時に文芸——海外文学、国内文学、重い文芸、軽い文芸、長い文芸、短い文芸、文芸かどうかわからないものすべてを含めて、淡々と考察する機会でもあります。
 作品内容のみならず、デビューするということがどういうことなのか、作品を発表するということがどういうことか、売れるということが何の意味を持つのか、プロや新人や出版や新人賞や出版や出版社とはなんなのか、きわめて多くのものがこの場で可視化されようとしています。

 決勝の結果発表は12月1日、運命の日です。文芸の何が変わるか何が変わらないか、息を潜めて見守ろうではありませんか。

 リンク——なにがどこあるの?

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1回戦作品 
 Aグループ 大滝瓶太、冬乃くじ、鵜川 龍史、金子 玲介
 Bグループ 雛倉さりえ、大田 陵史、後谷戸 隆、竹花 一乃
 Cグループ 北野勇作、伊藤 左知子、蕪木 Q平、植川
 Dグループ 齋藤優、飯野 文彦、正井、矢部 嵩
 Eグループ 大前粟生、原 英、栗山 心、式さん
 Fグループ 珠緒、伊予 夏樹、蜂本 みさ、一色 胴元
 Gグループ 伊藤なむあひ、吉美 駿一郎、川合 大祐、中島 晴
 Hグループ 齋藤 友果、磯城 草介、林 四斜、貝原
1回戦結果発表とジャッジによる作品評
1回戦ジャッジによる採点
1回戦ファイターによるジャッジの推薦と採点

1回戦ファイターによるジャッジ採点の説明・補足
2回戦作品
2回戦結果とジャッジによる作品評
2回戦のファイターによるジャッジ評
準決勝結果とジャッジによる作品評
準決勝ファイターと運営によるジャッジ採点



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文芸作品によるプロアマ混合のオープントーナメント。10月から2ヶ月にわたって開催します。 前代未聞の作品による殴りあい。 賞金はありません。手に入るのは名誉だけです。

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