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【11日目 機材班その2】 スクリーンのおはなし

はじめに

電気通信大学のサークル、バーチャルライブ研究会(VLL)企画
「【ほぼ日刊】MIKUECをつくろう!」11日目の担当は前回に引き続き機材班です。VLLのファンメイドボカロライブMIKUECについて、VLLの各班が日刊で記事を書いているので、ぜひご覧ください。

自己紹介

こんにちは。主に映像機材を取り扱っている、ぱすてら@P4sTelaです。限界作業三銃士というとてつもなく不名誉な称号を頂いております。
MIKUECについては映像一本と主に機材の映像関係をゴリゴリやってましたね。

まずは概要から

この記事は映像機材の中のスクリーンについての補足みたいなものです。
今年のMIKUECはメインの透過スクリーン、ステージ上方にある背景映像用スクリーン、横の壁を用いたスクリーン?×2の四枚構成でした。それに合わせてプロジェクターの台数も7台とたくさん使用しました。ちなみにプロジェクションマッピングを突然生やして映像制作班を苦しめたのは私とがきたそさんです。
これはスクリーンには関係ないですが限られたPCとケーブルでどのように同期して映像を出力するか、結構機材班で頑張ったと思います。前回の記事、見てね。

メインスクリーン

さて、本題に入ります。みくさんかわいいですね。

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メインスクリーンは全体でタテ2mヨコ7mというかなり横長な構成となりました。内部的な話をすると使用している動画ファイルはフルHDを横に二つ並べた3840×1080と、なんとアス比32:9!かなり横を用いた演出が可能となり、映像制作班に好き勝手に暴れてもらいました。

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どのように作成したかについては、2m×1mのアクリル板に農業用ポリフィルム、いわゆる農ポリを張り付けたなんとも手作り感満載となっております。なぜこのようになったのかという経緯についてですが、2m×1mという小型のパネルを7枚並べることについては一枚ものにすることはとても難しく、管理ができない、持ち運びができない、重量がかなり出てしまうなど非現実的であったからです。
アクリル板に農ポリを張り付けたのは、もともと農ポリのみを使って所謂ポリッドスクリーンでライブをしていたわけですが、フィルムがいかんせん薄く、しわやゆがみがとても目立ってしまいました。スクリーンを変えよう!とするとまず初めに出てくるのはやはりディラッドスクリーン等、背面透過スクリーン。これが高価。サークルだとさすがに手が出ませんでしたね。そこで

今まで使っていた農ポリをアクリル板に張り付けてしまえ!!!!!!!!

と天才的なアイデアが出てきて試してみるとこれが案外いい!って感じで半分ノリで進みました。でも費用対効果は最強だと思います。今思うと背面透過スクリーンを販売している業者さんに話を聞きに行って、スクリーンについてのアイデアが聞けたのもとてもよかったなと。

投影については映像機材の記事の通り、プロジェクター三台を使い左、中央、右と3840×1080をちょうど重ね合わせながら配置し後は手動で補正しました。補正は私がやったのですがまあこれが地獄。人生で一度も触ったことがないソフトを手探りで触りながら、目視で合わせていく。アクリル板は完全な板ではなくたわんでいたりゆがんでいたり、プロジェクターに垂直でないため当然台形補正も手動、挙句の果てにはプロジェクターを固定していなかったため少しでもずれたらやり直し、リハと本番で同じデータが使えない等。発狂しながらやってました(周りの人ごめんなさい)。その分綺麗なミクさんたちが見れたし、これが自分のおかげだと思うとちょっとうれしくなりましたね。

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上側背景映像

特にいうことはありませんが講堂備え付けのクソでかプロジェクターとクソでかスクリーンをお借りしました。大学最高!!!!
工夫した点としては性能が高すぎで光度を最大にすると空間が明るくなりすぎてしまい没入感がへってしまうため、作成したソフトウェアの方でリアルタイムでかなり映像の明るさを落としていました。リアルタイムにした理由としては、上映像にわざと注目を集めたいときなどは明るさを上げるなど映像制作した人のこだわりを反映したかったからですね。こだわりだいじ。

横映像

Takuさんかわいい

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さて、今回大きく進化した点の一つである横の演出ですが始まりは実はおふざけからなんですよね。

暇を持て余していた我々機材班、そこにあったプロジェクターでそこにあった別の目的で購入したソフトウェアを使いなぜか突然プロジェクションマッピングを始める。なんか使えそうじゃねって言ってたらなんかこうなってた。不思議ですね。

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これは講堂でしかできない演出だな、ファンメイドでしかできない演出だな、と自画自賛して勝手に発案者がエモくなってました。講堂という狭い空間だからこそ観客を包み込むような没入感のある演出が可能となり、実際かなり良かったと思ってます。

まとめという名の感想

かなり今年は進化したのではないかと。素人ながらに自分も開発に参加できたのは楽しかったし勉強にもなった。べつになんか特別やったってわけでもないけどね、先輩スゲーって思います。

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P.S.
HDMIケーブルを信じるな。信じられるのはLANケーブルのみ。

さいごに

一連のVLL部報を見てVLLに興味を持った電通大生の皆様、とりあえずVLLに入ってみませんか?

私も最初は知識も技術もありませんでしたが、仲間と一緒に技術を習得したり、創作活動をすることはとても楽しいです!

我らが映像機材班は特に教え合ったり、共同で開発したり、飯に行ったりとわいわいとやってます!気になった方も気になっていない方もぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか!

次回は舞台装飾班の記事になります!!!!!!

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