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「生きているだけでエライ」肛門期・資本主義・共産主義についての考察

まず、肛門期について説明しよう。肛門期とは、ジグムント・フロイトが考案した、児童の発達段階の一つで、口唇期の次のステップである。肛門期とは、親による排泄トレーニングを受ける時期で、この排泄トレーニングの具合によって、こどもの成長後の性格・志向が変わる。例えば、排泄トレーニングを行わない、或いは、好き勝手に排泄させていると、こどもは排泄物を「お金」にアナロジーして過度に散財するようになる。逆に、排泄を我慢させられたり、厳しすぎる躾を受けると「お金」についてケチになってしまう、と

    • アンチナタリズムと「有」の思想

      人間はそもそも「無から生まれたもの」であり、人間が生まれなかった宇宙とは不可能なものである。アンチナタリズムとは、トロッコ問題と類似しており、ジレンマを抱えている。要するに、人間や知的生命体が永遠に生まれない宇宙を作り出す為に、子供を産み、研究をさせて、自分は子の責任を負う(トロッコのレールのレバーを引く)か、子供を作らずに、不幸を最小限に抑える(トロッコのレールのレバーを引かない)の問題を抱えている。いくら人間が滅んだところで結局、人間は無から誕生してしまうのだ。 ナタリ

    「生きているだけでエライ」肛門期・資本主義・共産主義についての考察