櫻井翔さん38歳の誕生日によせて

櫻井翔さん、お誕生日おめでとうございます。

38歳ですね。38歳だって。

私が嵐を好きになった頃はまだ20代の若者で、ちょっとチャラくて、言葉遣いもたまに荒くて、情に厚くて面倒見のいい、長男気質な翔くんでした。
それがどうでしょう、10数年が経った2020年、今の彼はちょっとチャラくて、言葉遣いもたまに荒くて、情に厚くて面倒見のいい、長男気質な翔ちゃんになりました。


変わってない。
なんも変わってない。
すげーな櫻井翔。

変わったことと言えば耳とへそのピアス穴が塞がったこと、ずっと白Tシャツを着るようになったこと、兄貴会が発足したことくらいでしょうか。

そういう、芯の強い、筋の通った翔くんのことが、大好きでした。

かつて金髪にピアスを揺らして「櫻井翔」の鎧を纏っていたSHOWから、襟足の揃った黒髪でスーツを纏う「翔くん」へ、クレバーで要領がよく、みんなの意見を率先してまとめる「翔さん」へ、嵐が大きくなると共に翔くんも大きく羽ばたいていき、今では、訪問した高校の初対面の校長先生から満面の笑みで「翔ちゃん」と呼ばれるまでになりました。

傷つかまいと棘を剥き出しに足音を鳴らしていた頃から、こんなにまあるい柔らかさを持つようになるまでを遠くから見守れたこと、本当に誇りに思っています。
改めて、38歳のお誕生日おめでとう。



話を変えます。

昨今、翔くんの言葉に救われる場面、翔くんの行動に不安になる場面、感情が大きく揺り動かされる場面が入り乱れて、正直心が追いつかないというファンの方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

かく言う私もその1人です。

顔を見れば、声を聞けば、好きという気持ちでいっぱいになるのに。
一歩外に出ればそこは悪意と疑心が渦巻いていて、何を信じればいいのか、何を縋ればいいのか。

翔くんの言葉だけを信じていたい。
その思いだけで生きていけるほど、何もなかった1年ではなかったから。
まさかそんなこと、と思うことが現実になってしまうことだってあったから。


不安なんだ。
ごめんなさい。


私はまだ夢を見ていたい。
嵐が仲良く手を繋ぎあって、誰も見たことないような景色を見ることを、そして見せてくれることを。

そんな夢みたいな現実を、現実であってほしい夢を、ずっと抱きしめていたい。

本当の本当の頂上まで、連れて行ってほしい。

でも。

でも、と思うのです。


結局のところ私は嵐に何を求めていたのだろうか?

誕生日までの10日、ずっと、ずっと考えていました。
私が見てきた翔くんは何だったんだろうか?
この先も変わらず、ずっと嵐のことを同じように応援していけるだろうか?


そして、気がつきました。

結局のところ、私は私に嘘をつきたくなかっただけだった。


不安なのに不安じゃないふりをして、
もやもやするのに今までと変わらず好きなふりをして、
友達にもポジティブなことばかりを話して、


そして、疲れてしまった。

疲れて、疲れ果てて、仕事終わりに帰宅してすぐ、玄関先でぽろっと涙が溢れて、気づきました。


とてつもなく、嵐が好きだ。

だから苦しい。

自分を誤魔化してまで好きでいなければ、後悔すると思ってた。
期限が決まっているから、どんなことがあっても離れちゃいけない、絶対に後悔する。


でも、こんなざらざらした気持ちのまま無理矢理飲み込んだ方が、後悔しない?


そうか、と思いました。

私は翔くんを、嵐を嫌いになったんじゃない。
嘘がつけなかっただけだったんだ。


もう平気なふりは出来ない。
もやもやしたし、不安になったし、根も葉もない噂すら本当のように思えた。

けれどこれは、私の感情だから。
私の感情であったことは確かだから。

その感情の存在を無視できない代わりに、その代償を彼らに求めることもできない。

たどり着いた先はとてもとても当たり前なことでした。

それでいいんだと思いました。
やっと、10日かけて、そう思えました。


何もかも嘘じゃない。
誠実な言葉でファンを救った翔くんも、大いなる愛をオトノハにしたためてくれた翔くんも、誰かを愛した翔くんも、全部嘘じゃない。
SHOWも翔くんも翔さんも翔ちゃんも全てが本当の彼だったのと同じように、この1年間の翔くんも全てが本当で。

嵐を好きでい続けた自分も、遠征してコンサートに参加してグッズを買った自分も、寝る間を惜しんで録画を見返した自分も、真偽の分からない情報に心を揺らされた自分も全部本当で。


それでいいじゃないか、と。


確かに不安になった。
憶測を完全に無視できなかった。
それでも嵐が好きだ。変わらず好きだ。

点と点を線で繋ぎきらなくてもいい。
繋がらない点があったっていい。
でもその点を消さなくてもいい。


そんなことに気づいたのです。


これは私の出した答えであって、正解でも間違いでもないし、誰か他の人にとっての答えであることもありません。

だからこそ、声を大にして言いたい。


私は嵐が大好きです。
私は櫻井翔が大好きです。
これまでもこれからも、それだけは自信を持って言うことが出来ます。


嵐でなければ駄目なんだ。
櫻井翔でなければ駄目なんだ。

だからこそ、どんなことがあっても、どんなに感情が揺さぶられても、貴方達について行きたい。

そこに不安や落胆があろうと、それは私の感情として愛していくから。


ラグビーファンと嵐ファンからの愛が翔くんに届いたあの日からずっと聴いている曲の一節を、今翔くんに届けたいと思う。


"これが愛じゃなければなんと呼ぶのか
僕は知らなかった
呼べよ 恐れるままに花の名前を
君じゃなきゃ駄目だと"


どうか2020年が、翔くんにとって実り多き1年となりますように。

チャオチャオ!

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