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明日はきっと青空だって言ってくれ

仕事中、トイレに立った時に携帯をチラッと見たら、チバユウスケが死んでた。全曲聴いたこともない程度で熱心なリスナーとはいえないけど、チバユウスケだぜ、好きじゃないわけがない。深く考えてしまうと、なにか今顔を出してほしくないものが顔を出しそうだった。鼻血にティッシュを詰めるように、脈絡のない考えが勝手に頭を埋めていく。休憩スペースでも誰かが誰かにチバの話をしていた。おれはただふにゃふにゃしてるだけで、頭のなかでは「世界の終わり」がノンストップで流れている。こんな時に流れるのがこれなのか。でももっと好きな曲はまだ思い浮かべたくないから、これでいいのかもな。

これからはチバユウスケのいない未知の世界を生きていかなきゃならないんだなとぼんやりとおもう。ただ誰かが生きているってだけで、その存在が大なり小なり世界を支柱のように支えていると感じることってないかい。あんたがいないとまったく心細いよ。おれは葬らないし、冥福も祈らない。眠るなチバ。

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