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6歳の子供に説明できなければ理解したとはいえない#24「小数点のかけ算の応用:時間」

あそこまでいくには、0.2時間かかるとか、あと0.5時間で家をでないと、なんて、あまり日常では聞かないけど、前回小数点のかけ算を説明したのでその流れで応用として時間について考えてみる。
1時間は60分だ。これは、なぜそうなのかについては、まあそういう歴史があったとしかいいようがない(もちろん公約数とか公倍数とかでも説明できるが)。テニスボールを壁に向かって投げてちょうどいいところに返ってくるようにするとき計算しますか?この角度で、このスピードでとか。体で覚えていればいちいち考えなくてもよくなる。1時間は60分、1分は60秒というのも同じで体で覚える(感じる)しかないかも。
話しを戻して、0.2時間をなるべく普通の時間で知りたい、つまり、何分になるのかを知りたい。1時間は60分だと知っていても、それが0.2時間?って何分になる?というのはそう簡単ではない。これが2時間だったら話は別だろう。1時間は60分なのだから、2時間っていうとその倍だから60X2で120分だ。小数点が出てくると、とたんに難しくなる。
0.2時間を考える前に、まず、0.1時間を考えてみる。「分(ふん)」で理解したいのだからまず、時間を分に置き換えて 0.1 時間を 60 X 0.1 とみてみる。これは、つまり60分かける0.1ということだ。前回説明したように、0.1をかけるという意味は別の世界へ移りなさいということだ。今回は、センチメートルとミリメートルの世界で考える(時間と分、センチとミリ で2つも単位が出てきてしまうが分かるためにはそのほうが早い)。センチ世界で60という数をミリ世界に移すと、そのまま60だ、ただし、これはミリ世界の話。ミリ世界で60という数はもとのセンチ世界では、10分の1にするので(10で割る)「6」ということになる。よって、60 X 0.1 = 6分だ。

じゃあ、0.2 時間は?どうなる。 60 X 0.2 を考えればよい。これは、60 X 0.1 X 2 ということになる。「X 0.1 」の部分はミリ世界へ移るの意味だったから、結局、60 X 2 をミリ世界で考えればよいことになる。これは、60が2つある、ということなので、60 + 60 = 120 だ。ただし、繰り返すがミリ世界での話。ミリ世界で120 なので、センチ世界に戻るには10で割ることになる。よって、 センチ世界では、「12分」となる。
よく、0.2時間を2分と思ってしまう人がいる。そこで間違っているかどうか確かめてみよう(検算)。0.2時間を5回足すとちょうど1時間になる。よって、5回足して60分になるか調べてみる。もし、2分だったら?これを5回足すと10分にしかならない。なので、間違っていると気づく。じゃあ、さっきの0.2時間は12分は正しいのか?12を5回足すと60だ!お!1時間は60分になっているので正しいとわかる。


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