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[2023/12/24]ベトナムにおけるサイバーリスクの現状と対策

こんにちは。ベトナム1172日目のOZAWAです。

ベトナムでは近年、サイバーリスクの顕在化が著しくなっています。


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日系自動車部品メーカーの海外拠点でランサムウェアによる被害が相次いで報告されるなど、世界中でさまざまなサイバー攻撃による被害が報告されています。

これらの被害は単に自社の金銭的な損失のみならず、取引先、お客様などのステークホルダーに影響が広がることもあり、事業継続リスクとなっています。

ベトナムのサイバーリスクの現状

ベトナムにおけるサイバー攻撃事例の情報は限られていますが、2021年第1~3四半期の間に銀行などの口座約9万7000口座がハッカーからとみられる不正アクセスを受けたとのことです。

コロナ感染拡大を受け、オンラインでの勤務や取引を行う人が増えたことが背景にあるとみられます。

サイバー攻撃の典型例

公的機関や複数のサイバーセキュリティサービス会社の調査結果によると、「ランサムウェア」「標的型攻撃による機密情報の窃取」「ビジネスメール詐欺による金銭搾取」などが世界的にサイバー攻撃の上位にあります。

ランサムウェア攻撃は近年高度化しており、従来のデータ・システムの暗号化に加えて機密情報窃取による二重の恐喝事例が増えています。

ベトナムにおける対策と展望

ベトナム政府は、サイバー攻撃の件数が増加していることを受け、対策を強化しています。

2022年の前半だけで既に約48,646件の攻撃が確認されており、エクスプロイトによる攻撃が最も多いことが報告されています。

ベトナムは、サイバーセキュリティーの強化とデジタル化の推進に向けて、国内外の専門家と協力して対策を講じています。

さいごに

目立った対策が行われているように見えませんが、主な対策が進んでいるのはオンラインバンキングの部分でしょう。

個人情報の取扱いも規制が始まるなど、今後の動向には注目です。

ではまた。
ありがとうございました。

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