ユニコーンの夢

それはまだ
あどけなさも残る少年の時代

チームは釧路　相手は日光
日本一を決める決戦だった

相手のエースは黒豹のようだ
対峙する全てを飛び越えて
ゴールへ迫る　何度も何度も

ゴーリーは幼く小さいのだ
思春期を迎えたばかりの体は
まだ細く力も足りていないのに

子鹿のような体の守護神は光る
魂を燃やし瞳を輝かせていた
まるで　若きユニコーンの様に

相手のエースは迫り来る
敵も味方も置き去りにして
　何度も何度でも　迫り撃つ

ゴーリーは対峙する
しなやかに身をひるがえし
　何度も何度でも　跳ね返す

不屈の魂を内に燃やし
超然とゴールを護り続けた

あの光景を忘れることはない

それから12年の年月が過ぎた今
トップリーグの守護神として在る

駆け続けてきた道のりが見える
そして　これより先もまた
高みへ続く険しい道のりを行く

直向きに歩み続ける未来で待つ
光の景色を　
わたし達と共に