マガジンのカバー画像

野球のこと

82
野球の試合から、感じたことを綴っています。
運営しているクリエイター

#夏の1コマ

決勝戦 甲子園の詩

真夏の太陽が照りつける 熱波に揺らぐフィールドに 魂を燃やし続ける球児在り 勝負の綱引きは動かぬままだ 拮抗する力勝負に膠着は続く 女神はマウンドの上空に在る 笑みを浮かべ恍惚としたまま 命を散らす火花を眺めている ただ そのままに 眺めている  どちらが勝ってもいいじゃないか  彼等の煌めきは尊い それでいい 守り守られてイニングは進む タイブレークに勝負を預ける 繋ぐ心と心が互いに響き合い いつしかチームの垣根を越えて 聖地甲子園を包み込んでいく 甲子園10

拍手

さわさわ さわさわと 両手を合わす音が降る 心の織りなす音が鳴る 万の想いを重ね合わせ 眼下に在る想いの海の 寄せては返す波となる 細波が心へ灯すものは あなた達の生きる様が 命の光と成った事への 感謝の念の徴でしょう さわさわ さわわ さわさわ さわと 愛のカケラ 降る降る注ぎ 黒土に塗れた 戦士よ光れ 準々決勝 青森山田 対 滋賀学園 試合終了の合図とともに、梢枝の葉を鳴らすような拍手の音がさわさわと聞こえてきました。 それは、甲子園のスタンドから両チームへ

かけ声

いいボールや 守りやすいよ いいキレや おっけおっけ押し込め いいスミや バッターだけ ふんばりどこ 粘るよ オッケーツーアウト いっこ とるだけ 入ってるよ 真っ直ぐ 投げきれ 投げきれ ナイスボール 投手へ切れ目なく声をかけ続ける内野の選手たち。 言葉のレパートリーがとってもたくさん。 マウンドの投手は心強いでしょうね。 亜細亜大硬式野球部の夏合宿が今日で終わりとなりました。昨夏はなかったため2年ぶりだったこの夏。 学年が入れ替わって、初めましての

歌う

歌によって心を繋ぎ 歌うことで心を揃え 歌の意味を胸に刻み 歌で心を奮い立たす 歌によって支え合い 歌に託し背を押して 歌うことで響き合い 歌に込めて歓喜する 白球が手と手を 渡るようにして 歌は心と心と渡り繋ぐ 球場の空を覆っている 歌に広がる想いの翼が 亜細亜大硬式野球部が、練習のはじめに全員で歌を歌っていたのです。いただいた冊子によれば「第一学生歌」だったようです。 野球ほど、歌と共にあるスポーツはないだろうと思います。ベースボールとはまた違う、野球の素晴らしさ