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心のこと

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画像は2019年3月9日、アリーナ前で。プレイオフファイナル初日、サハリン戦直前の空は、こんなにも美しかった。心の動きを詩にしています。
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#教室

箱じゃない

直方の箱のなかへ すり切り丁度に入れることが 良いこと素敵なことだって 思い込んでいたけれど のびのびに伸びた蔓や ゴツゴツの原石や そもそも入るはずのない 規格外の大きな華や なにが育つか謎の球根なんかが 一緒くたに入っているから 綺麗に収まるわけがない 隙間だらけの空間に 愛という名の流動ゼリーを 流し込んでみたけれど 結局中身はゴタゴタのまま もういいや と全部を出して 配置を試して引きで見れば なんだ コレってアートでしょ 入れるんじゃないんだ あるべき場所

推進

たった一人でも 歩み出せる者が 幾人も束となり 前へと進むなら 他の追随を許さない 巨大な推進力を得る 個性が強すぎることによって 足並みが揃わないと 嘆くことはないと思うのです。 目的意識を共有できさえすれば 必ず強力な推進力を生み出します。 教室でも同様のことが言えます。

ジャージでいても おめかししてても メイクをしても していなくても 疲れていても 笑顔でいても 若々しくても 老いたとしても 子どもは人の 心だけを見るから 教室は楽しくて 厳しいところだ

触れる

天翔ける清廉に 蕩ける蜜の愛に 煮え沸る怒りに 藍染みる悲哀に 日の出の情熱に 許しの優しさに 触れた 時の先に 穏やかに満ちる 金曜日の夕暮れ

世界

たくさんの花が咲いたような お日さまの光を浴びたような お山をぐいぐい登ったような ひまわり迷路で遊んだような そんな時をしっとり味わえば 積み木じゃない ここは世界

積み木

積み木の様な 四角い時を重ねた一日 それぞれの箱の中には 花もあったはずだった 陽だまりにも触れていた 夜の帷が下りる今 柔らかなクッションに 背中を預けて思い出す 積み木の様に 四角い時を 大急ぎでただ ただ 積み重ねただけの記憶 忙しすぎると良くないのです。

獲得スキル

あーちゃんは "まあいいか"を獲得した それによって あーちゃんは 自分ではどうにも出来ない事や 些細な事にくよくよする心から 解放された "まあいいか"は うんと考えたり とことん頑張った末に たどり着く事が出来る 人生を素敵に生きる為の けっこう使える大切な技 ちなみに 人生の道を半分過ぎると 自然に身につく技でもある

放流

書くという作業は ダムの放流に似ている 想いが胸に溢れかえる時 言葉を与えて形に変えて 静かに 時には荒々しく 私だけの内の世界から 私を含む外の世界へと 解き放つ事なのだと思う 変化に富んだ教室と 気と熱に満ちるアリーナと 美と愛の化身の子と 共に生きる道にあれば いつも思いは胸に満ち 言葉となり溢れ出ずる

兄弟へ

藍の水面に 銀の波重なり 蒼の天空に 金の輪ヒカレ 白の雪原に 灰の足跡在り 翠の針葉には 紅の真を映そう

歌うように

上手く物語れない 先生の紡ぐ言葉には どこの里のものでしょう 歌うように踊る節があり 語る瞳と舞う掌と 相槌とで響き合い 寄せては返す波のように 心の模様を映し出します 歌うように語る言葉で 思いの景色に包みます

心燃やす

失敗してもいいから 思い切ってやってごらん そう思えるなら 子どもは ぐんぐん伸びていく 失敗するかもしれない まだ出来ないだろう そんな思いでは いつまでたっても 伸びていかない たとえ6歳の 幼い子どもでも あなたに任せる その思いと言葉は 胸に響き心を燃やす

迷い道に入っている 先が見えなくなっている 努力が信じられない プレーにそう感じた これまで何度も 涙を流してきた どうしたって 夢は必ず叶えたい ぶれない芯を持っていた 辛抱が必要な時は 人生に何度も訪れる 努力の日々に 手ごたえがない時も 前進のない時はない 辛抱して努力をすれば 必ず根っこが太くなる 今は目に見えない ただそれだけのこと 実らない努力はない 必ず自分を育てている 諦めるには まだ早すぎる その言葉を送り この胸に刻もう 過去の日記

おさな心

それは  うす桃色の 湧水でできた球体で ふわりとクウに浮いている 触れるとふるると揺れ動き 光ははじけてきらら煌めく ぽつんと零した紅の雫に ゆらり波紋は触れ合って 優しく甘くふるえる心は 世界で最も尊いモノ それは  おさな心 時々自分が恥ずかしくなるほど、幼い子ども達の心は美しく優しく、温かいのです。

実感

まったく神様は 厳しめの教育者です 30年も勤めてみれば 少しは楽にできるだろう そんな初めの思いと裏腹に 今の自分に出来るか出来ないか ぎりぎりの苦労試練を与えられ もう疲労困憊です そう思うたびに ほんの少しのご褒美を下さり 何とかここまでやってくれば  わたしの思う通りです  やり遂げられたではありませんか そんなお褒めの言葉を下さり 次の責務を再び与えられる 振り返って今のわたしは 少なくとも30年前よりは ずっと良いわたしです そう思えるのなら この