マガジンのカバー画像

心のこと

429
画像は2019年3月9日、アリーナ前で。プレイオフファイナル初日、サハリン戦直前の空は、こんなにも美しかった。心の動きを詩にしています。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

真実

心鳴らす 月の雫 心温める 不死鳥の羽根 心照らす 日輪の欠片 心震わす 湖底の宝珠 心満たす 大樹の梢枝 心繋いだ 縁の響き すべては あなた あなたの真実

心が整うと また思い出す 心を預けた 優しい空間 温かな想い 響き合ったこと 確かめたこと すれ違ったこと でも信じたこと 視線を交わして 心を繋いだ 虹をかけた 月を見上げた 水面に映る 世界を見つめた 楽しい時も 悲しい時も 辛い時も 嬉しい時も 共に過ごした 忘れることはない 繰り返し 何度でも思い出す 春近づくたび きっと思い出す わたし達の歌

宣言

言葉であの子を 動かそうとしても 頑として従わない わたしの言葉が 届かないのではない 僕はもう 小さな子どもでは ないのですよ あなたを 護ることもできる 強き者です それは意志表明 大人宣言だ わたしの意志には 抗うけれど わたしの気持ちには ちゃんと応える 真心込めて 語りかければ 心の底にまで響く そして わたしを護ろうとする あの子はそうやって 大人になっていく

真実

幸福な時間も過ぎされば 鮮やかなままに朽ちていき 時の記憶は粒子となって 精神の奥底へ零れ落ちていく 積もり続ける優しい記憶は 心の皮膚を厚くして 決して壊れない強さをくれる 大切なのは情景ではなく 胸に広がる温かな情感 それが歩み続けた道程の記憶 ともに過ごした絆の真実

不思議

どうして分かるのかな 寂しいってことも 人恋しいってことも 困っていることも全部 どうして気がつくのかな 平気な顔のはずなのに 何故だか響いていくんだね 気配が温まるのはどうしてかな 透明ゼリーに包まれるような 甘いプリンを飲み込んだような 心に星が生まれたかのような 全部が温かいのはどうしてかな ただ傍にそっといるだけで ほわりと包んでくれるんだね わたしの心を護ってくれる だからいつだって温かい 幸せに姿はないみたい ほらね 不思議でしょ

想う心

あの子の様子がおかしくて 心がなかなか寄り添わない そんな幾日かを過ごした ある日の早朝 夢を見ていたわけじゃなく 突然あの子に 大きな声で2度呼ばれた そんな気がする ではなく はっきりと 呼ばれた感覚があった あの子の心は むき出しの皮膚のように 鋭敏で わたしの心の些細な動きを その胸に感じとってしまう どれだけ大好きでも それをあの子は時々疑う こっちを向いて もっと僕をちゃんと見て そんな心の叫びが 聴こえた気がした だからその日は あの子の様子がど

響く

あなたの入れ物は 強く大きく美しく 重厚な道程を経て 磨き上げたものだから 時に畏怖を帯び 孤高の様を形取る その内に息づいている 少年のような煌めきを見ず 翁のような豊かさに気づかず 上辺の入れ物だけを見るのなら どこまで共に歩んで行っても 寄り添えぬままになるだろう 響き合い伝い合う 魂の共鳴は何よりも尊い わたしは響く あなたの魂に 放つ波動を受け止めて 溢れるほど満ち 満たされていく

以心伝心

あの子が 心に触れてくるのかな それともわたしの想いが 溢れていくの? 温かさが胸に満ちると ふわりと心を寄せてくる そのタイミングが いつもぴったりだから 想いは 確かに届くんだって わたしはいつも 信じていられる

問う

その想いに相応しいほど 私自身は誠実だろうか その一点のみを問い直す 目の前で起こる有り様は わたしを表すコトだから 鏡を翳して真を映す その想いに相応しいほど 私自身が誠実であるか その一点だけを問い直す

溢れるほどの 愛に満たされたなら そのモノに相応しい 新たな器が必要です まだ隙間の空いている 大きな器を得るのです 満ちる喜びを知ったなら 満ちぬことが渇望となり 止まらず進む力になります

視る

容姿という入れ物と 気配という纏う気と 経験という蓄積と 表出という現象を 透かし視る その奥底にある 魂が何を語るかを 隠された深淵に 蒼く透明に光る結晶の 美しく温かに輝く様が わたしの目には 視えている

偽物

優しさがちょっと ずれているんだよね そういえば そんなことを言われた わたしの優しさは 本物ではない 本物になりたいと 願い続けている 偽物だ 問い直し振り返り いつか本当の優しさを 自分のものにしよう