すべては「好き嫌い」から始まる/楠木建/★★☆☆☆
良し悪しではなく、好き嫌いの代表格、楠木建氏の趣味本。
「破壊が先、創造が後」というウェルチ氏の事例と、新入社員の前に社長の演説の事例が秀逸であり、逆に言うとそれ以外はほぼ読み飛ばして良い。
▼おすすめのヒト
・楠木建氏の趣味の世界を楽しみたい方
▼印象的なコト
・想像の決定的な弱みは「平坦的でつるんとしてる」ことである。裏を返せば、立体的で奥行きがあるところに実体験の重みがある。
・「弱みを克服して、強みを伸ばす」というのは虫が良すぎる話だ。その人の最大の強みは最大の弱みと隣り合わせになって初めて存在する。
・柳井さんはもともと「自分は商売に向いていない」と思っていた。がむしゃらに仕事をした。やってみると、予想に反して店がうまく回り始めた。川の流れのその先の好循環が理想の状況だ。
・真の競争優位性は外から見えない。インターネットは物理的な制約がないから品揃えを思いっきり増やせる。ベゾスはそうではなく、結果として品ぞろえがそろうと思っていた。
・ジャックウェルチが経営に当たる前のレグジョーンズはアメリカでもっとも優れた経営者の一人であった。ウェルチはGEが改革が必要な状況ではないときにやったこちに価値がある。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?