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弔辞/ビートたけし/2020/★★☆☆☆

誰しもが知っているビートたけし氏のボヤキ集。自分の身を置く業界を背負う時代の象徴のような方。水面では美しく浮いているように見える白鳥が水中で足をたくさん書いているように、テレビ、エンタメで華々しく見えるたけし氏の苦悩を感じることができる、貴重な本のひとつです。

▼おすすめのヒト
・エンタメが好きな方
・勝負に勝ちたい方

▼印象的なコト
・「全員集合」は、リーダーのいかりやさんを中心とした生放送で、完全予定調和のコントを中心に1時間やり切るっていうスタイル(省略)むしろその「予定調和」を全部崩すという想いきりが必要じゃないかって思った。どり負の世界観でいえば、これは「失敗だな」という番組をやりたかったんだ。
・要するにさんまの芸というのは、そのまったく逆で、今、メモ前で繰り広げられているコントの、本当であれば客には見せてはいけない「裏側」をジャンジャン明かしちゃうというスタイル。あいつの目線は、常に舞台でコントを行う当事者ではなく、もっと俯瞰でそのコントを見ているわけ。
・エンタメはその時代に生きないとわからない、ってことはある。早期案が得ると、やっぱり絵画ってすごいと思う。ゴッホとピカソ、いまだに「すげえなぁ」って思うもの。

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