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リーダーを目指す人の心得/コリン・パウエル/2012/★★★★☆

黒人として初めてアメリカ陸軍で四つ星大将、4軍のトップである統合参謀本部議長に史上最年少で就任、4つの政権で国務長官という政府の要職を務めた方。軍事の最前線は生と死が表裏一体の中でリーダーシップについての記述は、ビジネスパーソンのそれよりも深く心に沁みます。原題が「It worked for me.(私はこれでうまくいった)」であるように、ビジネスで参考になるかはわかりませんが、リーダーシップに関する貴重な一冊です。

▼おすすめのヒト
・政治に関わりのある方、興味のある方
・リーダーシップを発揮したい方

▼印象的なコト
・なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。
・最終的な成否を左右するのは、たくさんの小さなことだ。リーダーは小さなことまで感じられなければならない
・なにかうまくいったとき、その功績は、組織の底辺にいたるまで全体のものとしなければならない。
・人生には仕事以外の部分がなければならない。(省略)「歩けるなら走るな。座れるなら立つな。よこになれるなら座るな。眠れるなら起きているな」
・必要だと思う以上に人に親切にせよ
・指揮官は前条のどこにいるべきか?に対する正解は、リーダーの経験、自身、部下に対する信頼、上司の要望などによって異なる。
・大佐としてならずっといい仕事をしてくれたはずの人物だったのに、能力を超えた階級まで引き上げたのが失敗だった。
・現場が正しくスタッフは間違っている
・上司に意見するには勇気が必要だ。部下がそういう勇気を持つようにしなければならない。
・トップのリーダーたるもの、組織のピラミッドから外に踏み出し、輝く都市の一番高い丘の上から広い範囲を見渡さなければならないと身をもって示して下さったのもレーガン大統領だった。
・壊した人が持ち主になる。つまり他国の政府を力で倒したら(省略)すべてを引き継ぐ日まで、我々が国を導かなくてはならない。言い換えると、管理責任を取れるだけの準備を整えておかなくてはならないのだ。

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