にじさんじVライバーの新たな活動『電音部』

 バンナムが主催するオンラインDJイベント「ASOBINOTES ONLINE FES」内で、にじさんじ所属の公式Vライバー、

健屋花那
シスター・クレア
星川サラ

の3名が、音楽原作新規キャラクタープロジェクト電音部に『声優』としてキャスト参加することがサプライズ発表された。

 また、同じくにじさんじ所属の公式Vライバー

瀬戸美夜子

が『作詞した楽曲が同プロジェクトに提供されることも同時に発表された。

なにこれめっちゃすげぇ…ってなったので、個人的な雑感を書き記しておきたいと思った。
以下の文章において、各Vライバーへの敬称を略させていただくことをお許しください。

①予想外の発表

 事前情報として、このイベントでは「VIRTUAL FLOOR」と銘打たれたセクションへの上記にじさんじ所属Vライバー3名の出演が発表されていた。
3名の出演の発表がされた際に、
”あのバンナム主催のイベントに「にじさんじ」が出演…?”
と、驚くと同時に、このイベントでVライバーが何をするのか、どんな役割を果たすのか、俄かに大きな期待が沸き上がったことを覚えている。

 個人的に、昨今のにじさんじの音楽活動は外へ外へと活動範囲を拡大している印象を受けていた。
今年3月18日に発売されたオリジナルフルアルバム「SMASH The PAINT!!」及び、5月13日に発売されたメジャーミニアルバム「シナスタジア」に楽曲提供しているクリエイター陣をざっと見ても、きっとどこかで名前を聞いたことがあるような、錚々たる顔ぶれであることは誰が見ても間違いないだろうと思う。

 にじさんじが何をしている集団なのか、その活動にどんな強みがあるのか、なぜ現在多くのファンを抱える勢いのあるコンテンツなのか…
一般層への知名度はもちろんのこと、業界内での注目度や期待度が高くなければ、名だたるクリエイターが集まることもないのではないかと思う。
(もちろん、いちから株式会社の営業努力などがあってのことだとも思う)
そういった意味でも、今回のバンナム主催の音楽イベントに にじさんじ所属Vライバーが呼ばれて参戦することの意味は絶対にあるはずで、今後のにじさんじの音楽活動においても重要な意味をもつであろう絶好の機会だと思っていた。

 実際に、このイベントはTwitterトレンド世界1位を達成するほどの大きなうねりと盛り上がりをもって終了した。
個人的に、ラストアクターを務めた kz(livetune)さんが(サプライズ発表された新曲を除いて)最後にかけた曲がVirtual to LIVE (kz remix)」だったことも感慨深い。
「Tell Your World」→「Radio Happy」→「カレンダーガール」と来てからのVtLは、オタクを床にひれ伏せさせるような反則のそれだった。
興奮冷めやらぬ中イベントの最後に、この新規プロジェクトがサプライズ発表(Vライバーの声優活動開始の発表が)された。

「Vライバーが”中の人”になる」

そんなこと誰が想像しただろうか?
音楽活動も演技活動も、たくさんの夢がいっぺんに叶えられる「声優」になる、そんな展開を誰が想像し得ただろうか?
にじさんじの某神様も以前「Vであることが意味を後付けする」ということを仰っていたと思うけれど、これはその最たる例だと思った。


②新たなフィールドでの活動

 配信している時とそうでない時を「表と裏」とするなら、
今までの自らの活動プラットフォームとそこから飛び出しての新しい活動は「中と外」だと、個人的に思う。

 「外」には「中」とはまた違うプロフェッショナルな技術や能力を持った人たちがごろごろ居て、「中」に居るだけでは成し得なかった新しい経験や新しい出会いが待っていると思う。
今後「中」での経験が活きなかったり、「裏」での時間や今までの「表」の活動の時間が削られてしまうことがあるかもしれない。
そういったことを必要以上に重く受け止めることがないように、心と身体に無理が出ないように、楽しんで活動していってほしいと心から願う。

 まだ一部しか聞けていないがそれぞれのライバーの今回のイベントを振り返る雑談配信を聞くと、今回、自身がオーディションで選ばれたことへの自負や、新たな活動への意気込みも決意も十二分に持っているようだと感じられた。
にじさんじを応援する一人のファンとして、新たな活動を始めるライバー達が、運営から十分なサポートを受け、活動の中での不安も喜びも一緒に共有しながら楽しく活動していけるようにと、切に願う。
(ここ、所謂杞憂民ムーブ)

③それぞれのライバーの印象

・『健屋花那』について
 これまでのライバー活動を通じて、今まで自信が無かった歌についても積極的に挑戦したいという思いが生まれた、といった趣旨の発言があったり、
自身の演劇・創作活動の経験を踏まえて、にじさんじ公式BOOTHより毎月販売される季節ボイスの台本を自ら執筆、他ライバーとコラボしたボイス作品を執筆・販売するなど、演技と創作の活動に特段意欲的であるように見受けられる。
個人的にめちゃくちゃ思い入れがあり、本当に勝手ながら、何かにつけてとにかく期待をしてしまうVライバーである。
この新しい活動でも自らの持てる全てを尽くして全力でぶつかっていくはずだと信じているし、今まで観測してきた『健屋花那』は必ずそうであった。
新しい活動場所を手に入れた『健屋花那』が次はどんな景色を見せてくれるのか、とても楽しみである。

・『シスター・クレア』について
 彼女は以前からアイマスやアイカツ等、バンナムのアイドルコンテンツに並々ならぬ思い入れがあることを配信で語っていた。
イベントではこれまでのバンナムサウンドを形作ってきた名だたるトラックメイカーとの共演となり、さぞ感慨深いことだろうと思っていた。
きっと大切で大事な経験になるだろうし、『シスター・クレア』本人にとってそのようなイベントになればいいな、と思っていた。
振り返り配信では、ずっと願っていた自分の夢が叶ったこと、今までたくさん力をもらっていた作品を生み出してくれたバンナムという企業の新しいコンテンツの始まりに関わることが出来て、感無量な様子が見てとれた。
新しい活動とそこでの新しい出会いを大切にして、他の誰よりも目いっぱい楽しんで欲しいと思う。

・『星川サラ』について
 ファンとの交流を大切にしながら、自身の声を十二分に活かした活動をしているように見受けられる。
過去の配信の中で、自身の声がもっと可愛く聴こえるように努力をしていたと言っていたのを覚えている。公開されている歌ってみた動画でも、自身の声の良さがよく活きるような選曲をしていると思う。
また、自己実現のためにいま何をすればいいのか、自らの強みをどう活かすのか、ということをたくさん考えているんだろうと思わせられるような真摯な姿を時折見せてくれる所があるのも魅力の一つだと思う。
その声の良さを活かして、新しい活動の中でも自分が最高に輝ける場所を見つけて存分に活躍してほしいと思う。

健屋花那』『星川サラ』両名について、
 いざこの2名を並べてみると、活動期間1年未満のVライバーの中でも着実にYoutubeチャンネルの登録者を伸ばしている配信者、という印象がある。
にじさんじ内でも期待の若手ホープといったような印象で、にじさんじの全国ツアー「Shout in the Rainbow!」ではそれぞれ、公演直前番組のMC、出演者への楽屋でのインタビュアー、公演終了後の最速感想放送のMCを担当し、視聴者・それぞれのファンから好評を博していたことも記憶に新しい。
どんどんスピードを増して階段を駆け上がりながらも、挑戦を続けて「外」へ羽ばたいていくVライバーを、これからも応援していきたいと思う。

クリエイターとしての活躍

・『瀬戸美夜子』について
 今回の提供楽曲が、日頃から交流のある作曲Vtuber『ミディ』との共作であることも注目したい。
昨今の『瀬戸美夜子』の活動はDTM・音楽編集にも注力していて、今回の発表を受けてツイッターでは以下のように発言している。

漏れも泣くが;;

 ライバーが「にじさんじに入ってやりたいことをどんどん見つけていってる気がする」って感覚を得られているのが、本当に何よりのことだと思う。
手探りで色々挑戦する日々の中で、手応えがあったり無かったり楽しかったり苦しかったりする中でも、折々で今までの頑張りが報われるような素敵な瞬間がたくさん訪れてほしいと思った。
どんな曲が聴けるのかとても楽しみだ。

結論
にじさんじVライバーのこれからの益々の活躍と
『電音部』がとても楽しみ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?