ヨヒラ coverd by 山神カルタ

まずは聞いてもろて
にじさんじ所属バーチャルライバー、見習い烏天狗の山神カルタさんが初めて投稿した、歌ってみた動画の感想やら妄想やら


①さっくり感想

アップテンポで駆けている感じも、自分の本当の気持ちを自問自答するような歌詞も、山神にぴったりな選曲だなぁって思った
聴いていて五感がぐっと引き込まれるような、切なくも力強い澄んだ歌声に感情が揺さぶられた
空に月、暮れの入道雲、彼岸花の花畑、膝をついてどこかを見つめる山神カルタ、紅と灰と黒の配色がとても幻想的
ラスサビで舞う、光る蝶がとても綺麗だった


②気になった歌詞のピックアップ

●『夕暮れは彼岸花 夜は憂の色』『夏影のかかるは 紫陽花の縁』
・彼岸花(赤)→7~10月、不吉、あの世、情熱、諦め、悲しい思い出、思うのはあなた一人
・紫陽花→6~7月、よひらー宵で掛詞、移り気、浮気、変節、和気あいあい、家族団欒

●『さよならの呪文で君を忘れた』⇔『君だけを覚えている』の矛盾
→整理できない気持ちの表現?

●『これでいいんだよ なぁ、忘れたいんだよ ただ機能も明日も明後日も生涯息苦しいから』
→配信内でぼんやりと語られていた、にじさんじになる前の山神カルタが抱えていた苦しみが想起される

●『並に出来ないまま 人になれないまま』
→尚も続いている苦しみと、人ではない身で人の世を生きる烏天狗の苦悩が偲ばれる

●『せきをする寂しさ ひとり、憂の色』
→咳をしても一人、これ以上言い表しようもないほどの孤独感

●『夏風の走るは想い出の街 夕暮れの静けさだけ からす泣いて君もひとり あの空を覚えてる』
→風、夕暮れ、からす、空といったワードが烏天狗の山神カルタのイメージによく合っている

●『自分が楽に生きたいから今日も逃げ続けたんだろ』
→自己肯定感がすこぶる高いわけでもない人間にも烏天狗にも、同じようにぶっ刺さる言葉

●『並に出来ないから 人になれないから 君の想い出だけが見たい』
→自己実現がままならない現実に生きる命が理想の誰かの栄光や躍進を、他己実現を願ってすがるようなさまにも見える

●『忘れたいんだよ 忘れたいんだよ これでいいんだよ 忘れたいんだよ 忘れたんだよ』
→自問自答をして思考が巡り巡ってしまうことを表わしてると思う

●『ただ今も君の影法師が胸を焦がしたまま』
→「君」って誰だろう?


③妄想?考察?

山神カルタがぐるぐる巡る思考に苦しみながら自問自答している物語
歌詞で語られる「君」は人間で、山神カルタは烏天狗
時が経つと色々なことを忘れてしまう人間のように忘れようとするけど、烏天狗は息苦しいほど「君」を覚えていて、「君」の面影は烏天狗の生涯ずっと、その胸を焦がし続ける
咳をしても一人、隣に「君」はいない
夏風のように走るように空を駆けていても、「君」との想い出の街並は、夕暮れに静かに佇んでいる

『(人)並に』『(君を)忘れたいんだよ』
だけど『(烏天狗は)人になれない』
だから『君の影法師が胸を焦がしたまま』、『昨日も明日も明後日も生涯息苦しい』

時とともに変わりゆく人(=ヨヒラ)と長命で変わらない烏天狗(=彼岸花)
想い出だけが、胸の内でいつまでも生き続けるんですね……
エッモ……



④おめでとう

初めての歌ってみた動画投稿おめでとう!
そして、いつもありがとう!
おつかるた~

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