願ってるからね

毎朝、起き上がると見えるぬいぐるみ達。
ほんとんどはわたしが好きで集めたもの、買ったもの。
だけどその中でひとつだけ、貰い物がある。
1番端っこにいて、1番輝いてて、1番忘れたい子。

初めて2人で遊んだ日にわたしのためにってユーホーキャッチャーで取ってくれたよね。嬉しかったなぁ、あれ。帰り道、そのぬいぐるみを抱きしめてバスに乗ったんだよ。肌寒いバスの冷房でも、とってもとっても温かかったよ。でもね、それも全部、思わせぶりだったんだよね。引っかかっちゃった。わかってた、本当は全部、でも信じたくない気持ちが先走っちゃって、自分で自分を傷つけた。いまなら引き返せるよってわたしのなかの可愛い天使が囁いてくれたのに、。ごめんね。

もう何ヶ月も前のことなのに、ふとぬいぐるみを見て思い出してしまった。無意識に手を伸ばして抱きしめてしまった。あなたがわたしを抱きしめてくれた時に、ちゃんと背中に手を回せばよかった。恥ずかしいなんて言わずに、ちゃんと抱きしめ返せば良かった。あなたがキスをくれた時、もう1回ってねだれば良かった。

モノに罪はない。罪は無いけど思い出がある。その思い出が罪なんだよね。思い出に浸り、泣いては、また思い出に励まされ、たぶんあなたが好きなわたしは、こんなに弱いわたしじゃないよね。知ってる。もう会えないの文字を見た時のわたしの気持ち、あなたは分かるかな?やっぱりね、だよ。もう!もっと上手に嘘ついてよね!わたしに、あぁそれはそろそろ別れを告げられるな、なんて思わせないで!

世界で2番目に幸せになれ!!!
わたしが世界で1番幸せになるから!!!!
あなたは2番目に幸せになって!

願ってるからね、

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