【FX】基礎講座④

チャートパターン

上昇トレンドから下降トレンド反転パターン

・トリプルトップ
反転パターンの中で最も信頼ができると認知されているパターンがトリプルトップです。下図のように3つの山があって真ん中の山が1番高くなっています。この真ん中の山を頭に見立てて両側の山を肩に見立てていることころからこの名前がついています。日本では三尊とも呼ばれています。左の肩と頭の間にある底と、右の肩と頭の間にある底とを結んだラインをネックラインといいますが、このネックラインを下抜いたA点を確認した時点で、上昇トレンドが終了し下降トレンドに入ったと見ます。このネックラインを下抜いた地点Aで空売りにエントリーするというのが定石ですが、この時点でエントリーするとプルバックと呼ばれるネックラインに向かう買戻しが入り、ロスカットの恐怖におびえることがあります。そのため、慎重なトレーダーはネックラインから再び価格が下降を開始するのを確認したB点でエントリーすることがあります。


下降トレンドから上昇トレンド反転パターン

・トリプルボトム
底値圏からの反転パターンの中で最も信頼できると認知されているパターンがトリプルボトムです。図のように真ん中の頭が1番低く
なっています。下図で肩と頭の間にある上昇した地点を結んだラインをネックラインといいますが、このネックラインを上抜いたA点を確議した時点で下降トレンドが終了し上昇トレンドに入ったと見ます。このネックラインを上いたA点で買いでエントリーするというのが定石ですが、この時点でエントリーするとプルバックと呼ばれるネックラインに向かう押しがあり、ロスカットの恐怖におびえることがあります。そのため慎重なトレーダーーはネックラインから再び価格が上昇するのを開始したB点でエントリーすることがあります。

上昇トレンドから下降トレンド反転パターン

・ダブルトップ
反転パターンとしてトリプルトップに次いでメジャーなのが天井圏で2つの山を形成するダブルトップです。ダブルトップは上昇トレンドで高値を付けて価格が下落しますが、再び上昇を始めます。しかし、その上昇は直前の高値とほぼ同じ水準で止まります。その後再度価格は下落をはじめ、直前の安値を下抜いた時点Bでダブルトップが完成し、下降トレンド入りが確認されます。①直前の高値を抜けずに下降を開始したA点、②直前の安値を下抜いたB点で、空売りでエントリーすることになります。しかし図にあるように買い戻しによるブルバックが発生することがあります。そのため慎重なトレーダーはプルバックが終了し、再び価格が下落を始めたのを確認したC点でエントリーすることもあります。実際のチャートではトリプルトップよりもダブルトップパターンが多く認識できると思います。

下降トレンドから上昇トレンド反転パターン

・ダブルボトム
下降トレンドから上昇トレンドへの反転パターンとしてメジャーなのが、底値圈で2つの底を形成するダブルボトムです。ダブルポトムは下降トレンドで安値をつけてから価格が上昇しますが、再び下降を始めます。しかしその下降は直前の安値とほぼ同じ水準で下げ止まります。その後、再度価格は上昇を開始し、直前の高値を上抜いた時点Bでダブルポトムが完成し、上昇トレンド入りが確認されます。
直前の安値を下抜けずに反転上昇を開始したA点、2直前の高値を上抜いたB点で、買いでエントリーすることになります。しかし図にあるように売りに押されてプルバックが発生することがあります。そのため慎重なトレーダーはプルバックが終了し、再び価格が上昇を始めたのを確認したC点でエントリーすることもあります。実際のチャートではトリプルボトムよりもダブルボトムが多く認識できると思います。

上昇トレンドから下降トレンドへの反転パターン

・ラウンドトップ
上昇トレンドの最終局面で丸みを帯びたドーム型の天井が形成されることがあります。これはラウンドトップと呼ばれるもので、買い手の強い勢いで上昇トレンドを形成していた値動きが徐々に小さな値動きとなりだんだんと丸みを帯びた天井が形成されるものです。上昇の勢いが少しずつ弱まり、その後価格の動きは煮詰まり、大きな動きはなくなります。その後少しずつ値を下げ始め、ラウンドトップができあがります。トレーダーによっては図のAで上昇トレンド中の安値を売り場の日安とする人もいますし、ラウンドトップが形成され始めて下降し始めた時点Bから空赤りでエントリーするトレーダーもいます。

下降トレンドから上昇トレンド反転パターン

・ラウンドボトム
下降トレンドの最終局面で丸みを帯びたお皿型の底が形成されることがあります。これはラウンドボトムと呼ばれるもので、売り手の強い勢いで下降トレンドを形成していた値動きが徐々に小さな値動きとなりだんだんと丸みを帯びた底が形成されるものです。下降の勢いが徐々に弱まり、その後価格の動きは煮詰まり、大きな動きはなくなります。その後少しずつ値を上げ始めトレーダーによっては図の下降トレンド中の高値を買い場の目安とする人もいますし、ラウンドボトムが形成され始めて、上昇を開始した付近Bから買いでエントリーするトレーダーもいます。

継続パターン

上昇トレンドにしろ、下降トレンドにしろ、底値から一直線に天井に向かったり、天井から感値に向かって一直線に株価が下落するわけではありません。

トレンドの道中には「保ち合い」という時期があります。この時期はトレンドがいったん休止している状態です。これから説明するチャートパターンは「継続バターン」といい、その名のとおりトレンドの休止状態が終了した後に元のトレンド方向に復帰する可能性の高いパターンといわれています。

アセンディングトライアングル

上辺が水平で下辺が上に向かっている三角形のことです。これは買い勢力が徐々に力を増し下値を切り上げ、対抗する売り勢力は防戦を迫られている、と読むことができるため、一般的にこのバターンは上昇トレンドにおける強気の継続バターンといわれています。また、ある価格で大量の売り注文が指し値で置かれている、と見ることもできますが、
その場合にはこの売り物がすべて吸収された時点で、上方への強いブレイクアウトが発生する可能性が高くなります。買いのエントリーポイントはレジスタンスラインとなっている上辺をプレイクアウトしたA点、またはプルバック後の再上昇を始めたB点になります。

ディセンディングトライアングル

ディセンディングトライアングルは下辺が水平で上辺が下に向かっている三角形のことです。これは売り勢力が徐々にカを増し上値を切り下げ、対抗する買い勢力は防戦を迫られている、と読むことができるため、一般的にこのバターンは下降トレンドにおける強力な継続バターンといわれます。また、ある価格にある大量の買い注文が指し値で置かれているとみることもできますが、その場合にはこの買い物がすべて吸収された時点で、下方への強いブレイクダウンが発生する可能性が高くなります。元りのエントリーポイントはサポートラインとなっている下辺をブレイクダウンしたA点、またはプルバック後に再度下降を始めたB点になります。

ウェッジ

下図のようなくさび型の上または下に傾いた三角形をウェッジといいます。上昇トレンドの途中で出現するウェッジは下向きになります。反対に下降トレンドの途中で出現するウェッジは上向きになります。トレンドとは逆の方向に向いているわけですが、一般的にはトレンドの継続パターンと認識されます。買いのエントリーポイントはA点、空売りのエントリーポイントはB点となります。

レクタングル

下図のように高値と高値を結んだラインと安値と安値を結んだラインが平行になるチャートバターンをレクタングルといいます。一般的には継続バターンとはなりますが、上のラインをブレイクできないままだと上値が重くダブルトップやトリプルトップを形成する反転パターンとなることもあります。
同様に下のラインをプレイクできないままだとダブルボトムやトリプルポトムを形成しトレンドの反転に繋がる場合もあります。買いのエントリーポイントはA点やB点、空売りのエントリーポイントはC点やD点となります。

フラッグ

フラッグバターンは高値と高値を、安値と安値をそれぞれ結んで引くラインが平行四辺形と佐るチャートバターンです。上昇トレンドの途中で出現するフラッグは下に傾いた平行四辺となります。逆に下降トレンドの途中で出現するフラッグは上に傾いた平行四辺形となります。買いのエントリーポイントはA点、空売りのエントリーポイントはB点となります。

ペナント

急上昇する上昇トレンド途中や、急落する下降トレンド途中に現れることが多いといわれるのがペナントです。図のように狭い範囲での三角形の形成が特徴です。図のようにエントリーポイントはA点、空売りのエントリーポイントはB点となります。

桔抗パターン

シンメトリカルトライアングル

シンメトリカルトライアングルとは図のよう大きな正三角形のことで、売り勢力に押されて上値が切り下がるとともに買い勢力によって下値も切り上がっていくことにより、上下対称な三角形が形成されていき、売り勢力と買い勢力が三角形の頂点に向かって次第に括抗してゆくパターンです。三角形の上下いずれかに価格がブレイクしたA点やB点がエントリーのポイントとなります。

エリオット波動理論

エリオット波動はR.N.エリオット氏の理論で、相場というのはフィポナッチ数のもと一定の巻年があると考えました。それは、5つの上昇波と3つの下降波で構成され、合計8つの波をもって、それが1つの周期となり、そのバターンで相場は展開するとしたのです。実際に推進波は5波だけではなく9波、13波などへと拡張することが普通で、また調整波は多様な形をしています。
エリオット波動は、上昇1波、下降1波で構成されるスーパーサイクルという一循環があり、これは上昇5波の下降3波の8つの波でサイクルと成り、これは下降13波、上星21波の計34波のプライマリーとなります。
更にこれは下降55波、上昇89波の計144波のインターミディエートになるとしています。この波の数はプライマリーとなります。更にこれは下降55波の144波のインターミディエートになるとしています。この波の数はフィボナッチ数となります。では基本パターンを見てみましょう。

波1.3.5は衝撃波(impulswaves)波2.4は修正波(correctivewaves)と言われ、波2は波1を修正し、波4は波3を修正します。そして1,2,3,4,5の連続はa-b.clによって修正されます。
これで1つのサイクルが終わるのです。その他に、エクステンションと言うのがあり、波1.波3,波5が、さらに5つの波に分かれて延長することもあります。

基本波動パターンの分解

・相場の起点となる波。
・エクステンション(5波に分かれる)する場合
・波2が波1を下回らないことで、この波を確認する

波2
・波1の38.2%、61.8%押しをすることが多い。
・フラットかジクザグ型の3波動の構成となるが、a波=c波となることが多い。
・波1の4波レベルまで押すことがある。

波3
・衝撃波の中で最も強力な波動。
・5波にエクステンションする場合あり。
・波1の1.618倍となる場合あり。
・途中ギャップを生じる場合あり。

波4
・波3の38.2%押し、または波3の4波までの押しもある。
・フラットかジクザグ型では、a波=c波となることが多く、トライアングルになることもある。
・波2と同じ長さになることも多い。
・波1と波4が重なることはない。

波5
・波1と同じ長さや1~3波の61.8%の長さとなることがある。
・エクステンションする場合あり。斜型のトライアングルを作ることもある。
・波3の高値を抜けないフェイラー(未達成)も有り得る。


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