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kaleido proud fiestaツアー

UNISON SQUARE GARDENの全国ツアー『kaleido proud fiesta』が7月〜9月の3カ月にわたって開催されていました。

このツアーは今年の4月にリリースされたシングル『kaleido proud fiesta』を掲げたツアー。久しぶりのシングルを引っ提げたツアーという事で、セトリの自由度が高いというところからもメチャクチャ楽しみにしてました。

↓そんなkaleido proud fiestaのセトリ↓

1. harmonized finale
2. 箱庭ロック・ショー
3. 世界はファンシー
4. シャンデリア・ワルツ

5. CAPACITY超える
6. Silent Libre Mirage
7. Own Civilization(nano-mile met)
8. ラディアルナイトチェイサー
9. fake town baby

10. 5分後のスターダスト
11. 弥生町ロンリープラネット
12. ドラムソロ(セッション)〜ワールドワイド・スーパーガール
13. ナノサイズスカイウォーク
14. サンポサキマイライフ
15. オリオンをなぞる
16. kaleido proud fiesta
17. to the CIDER ROAD
18. 10% roll,10% romance

アンコール
1. Cheap Cheap Endroll
2. シュガーソングとビターステップ
3. 場違いハミングバード


良すぎる!!!!!!!!!!!

全部感想書きたいけど書いたらキリ無いのでハイライトだけ記録しておきます。

① 照明・演出

1曲目のharmonized finaleからぶっちぎってたこのツアーの照明というか演出。
曲中、3人の前には半透明(?)の幕がステージには下りていて、その幕に浮かび上がる3人のシルエットが幻想的な雰囲気を作り出していて引き込まれました。と、思いきや最後のサビ前の『harmonized finale 星座になる』の瞬間、それまで影の演出だったけど、斎藤さんへのピンスポットと背面に設置されていたたくさんの電球が一気について星空のようにステージを照らす演出、あまりにも美し過ぎた……。ここ最近見た照明の中でいちばん良かった。言葉だと上手く伝わらないのがもどかしい。光と影だけでこんなにも演出の幅があるのかと驚いたし感動しました。
その後、後半のオリオンをなぞるやkaleido proud fiestaでも同様の電球を星空に見立てた演出がありました。ただ全く同じというわけではなく、オリオンをなぞるでは、(恐らく)ドラムセット後ろにミラーボールが設置されていて、それがサビになると回転。下に設置していたので天井に向かってミラーボールが照らされていた感じでした。もうほぼプラネタリウム(語弊)
ステージ上の星空のような電球も相まって、本当に綺麗なオリオンをなぞるでした。客席にいて、こんなにも音と光に包まれるような感覚って中々無いよな……
オリオンをなぞるに続けて演奏されたkaleido proud fiestaでも星空の演出は継続。ただ曲の初めて『かくして またストーリーは始まる』で演奏が始まったと同時にバックに"UNISON SQUARE GARDEN"のロゴが降りてくる演出はほんっっっとうに憎い…………ここしか無いという1億点のタイミングでのこの演出。しかも下りてきた後の一言目は『これが運命だったんだ、期待してたかい?』なんてさあ…………ダメじゃないですか…………?しかもカラフルというか虹色みたいな照明もさあ、UNISON SQUARE GARDENのための色じゃん…………?演出や照明、そしてUNISON SQUARE GARDENの演奏、総力戦で私を泣かせにかかってきてましたね………見事に敗北しましたが。
UNISON  SQUARE GARDENのライブはド派手な特効やレーザー、映像演出は一切無くても、これだけ派手にロックバンドが出来ることの証明だと思っています。そして感動出来る。本当に曲の力を最大限に引き出すための演出や照明ってこういうことなんだよな。
kaleido proud fiestaの『綺麗すぎて忘れられないような ような景色になる』という歌詞は本当にこのツアーのためにあるような歌詞に思えました。

② 7曲目〜9曲目

これは本当に大好き治安悪めのUNISON SQUARE GARDENの畳み掛け。みんな大好きなヤツですね。
6曲目のSilent Libre Mirageは水色に近い青の照明でメチャクチャ爽やかで瑞々しい音を響かせたかと思いきや、7曲目Own Civilizationで一気に赤の照明で治安悪くなっていくのが本当に最高でしたね……あの、今年のカウントダウン配信でやったこの曲が大好きだったんですけど、その照明に近くて最高にブチ上がりました。
そして続けてラディアルナイトチェイサー。カップリング曲はあまりライブでやらないがお馴染みのUNISON SQUARE GARDENですので………その数少ないカップリング曲枠を獲得したラディアルナイトチェイサー、カップリング曲でも有数の治安悪ソングですのでね。ありがとうございました。今後とも何卒宜しくお願い致します(封印しないで下さい)。

そして最後の『目が覚めるまでそっとしといて欲しい』で曲終わりの余韻を残すことなく、間髪入れず畳み掛ける次曲、fake town baby……これ考えた戦犯、誰ですか……?まじでこの圧倒的に治安の悪い3曲の流れ、本当に最高すぎて笑っちゃったな!やっぱり『嫌いなものは嫌い うるせえ 黙れ』を歌う斎藤宏介、メチャクチャ最高でしたね………

この治安悪いUNISON SQUARE GARDENが、次のツアーのfiesta in chaosでも継承されていることを祈る今日この頃です。


③ セットリスト
いや、セトリおじさんいつもセトリが凄過ぎるのは周知の事実だと思いますが、今回も凄まじかったですね………セトリが良いって何をもって良いとするのかは個人差あると思いますが、私は結構セトリにストーリーがあるものが好きだったりします。そして、今回はまさにそれ。

kaleido proud fiestaのツアーなので、これを基準にセトリは組まれてると思うんですが、歌詞だけを辿ってみると、

7曲目 Own Civilization(nano-mile met)
『差し出された手は噛みちぎるけど』
15曲目 オリオンをなぞる
『切っても切れないんだ いい加減そろそろ分かってよ さあ右手を伸ばして』
17曲目 to the CIDER ROAD
『君だけの手 誰も邪魔するな!予感はここだ』
18曲目 10% roll, 10% romance
『yes,1secでコンタクト 2secそしてcheck my toe 3sec お手をどうぞ、right?』

この流れヤバすぎません??????

超個人的解釈ですが、kaleido proud fiestaって再会して再びストーリーが始まる、みたいな感じだと思ってるので、harmonized finaleで『君を追いかけるよ その未来まで』の"その未来"はkaleido proud fiestaのことだと思ってるし、そこで手をつかんで物語がまた進んでいく感じがとてもグッと来過ぎました………

それでいて、to the CIDER ROADで『さあ 次はどこへ、どこへ行こう?』と歌った直後の10%で『どこへでも行けるさ ドアは開けておいたんだよ』なので…………

ここまで考えて構成されていたとしたら、本当に凄過ぎるし、このストーリー性がライブへの没入感をより高めてくれるのでほんっとうに最高でした。


④ MC

全編通してMCが無かったこと、最高に痺れました。

UNISON SQUARE GARDENのライブに行きはじめてからそれなりに時間も経ってきたし、その辺の感覚が麻痺してしまっていたけど、まじで初見に優しくないライブなんだよな。お客さんに向かって手拍子を煽ったりしないし、今回に至ってはMCすら無かったんだし。でも、お客さんに何かを煽ったりしないことやそのMCが無いことが、UNISON SQUARE GARDENにとってはもはや一番のメッセージにさえも思えましたね。

何か決まった楽しみ方がなければ楽しめないのか?ということに関しては、ステージ上を縦横無尽に駆け回って好き放題やるロックバンドと各々自由に楽しむお客さんの姿を見ればすぐに答えが分かるもんな………初見に優しくはないかもしれないけど、決して強要せずに自分の楽しみ方を許容してくれるUNISON SQUARE GARDENがやっぱり最高だな、と改めて実感しました。


ツアーが終わったと思ったらまたツアーが始まるのがUNISON SQUARE GARDENなので、次のツアーfiesta in chaos、そして新譜を楽しみにして過ごしたいと思います。

本当に、圧倒的なロックバンドの強さとその美しさが共存した最高のツアーでした!ありがとうございました!!!