King & Prince【Mr.】参戦レポ

4/16(土)東京ドーム
5/14(土)ナゴヤバンテリンドーム

ドームツアーは2回参戦。今回が初めて、生で彼らに会う機会。

ドームは天井から、小指の爪ほどの大きさの海ちゃんを、望遠レンズ越しに血眼で追っていたので、あまり詳細な記憶がない。「えまって見失ったけど海人どこ?!?!」「ちょ焦点合わんまってむり間に合わない、表情感じる」と友達とバタバタしながら、それでも生で、初めて、海ちゃんをみた。

今までの数年間は、永遠にmvとdvdと音源から彼の存在を感じてきたから、自分の記憶上に残る海ちゃんをひたすら繰り返して見つめ続ける日々だった。次こう動く、次はこう喋る、次のフォーメーションはここに動く。全て知っていて、それでも毎回新鮮に好きだなあと思っていたけど、生の海ちゃんは、今この瞬間に彼の意志で動いて、話して、息をしている。

いつものmvのタイミングと少し違う動きだったり、音源より長く伸ばされた曲の末尾だったり、覚えている海ちゃんと、ライブ会場で目の前にいる海ちゃんが少しずつ違った。【髙橋海人は、本当に、同じ次元に生きている】ことを実感してからは、かわいいいむりほんとにいきてるかわいいむりを小声で早口で呟くやばい人だったと思う。


そして2回目のナゴヤドーム。妹と参戦したが、スタンド三列目と、なかなかいい位置。しかしメインステージを真横から見るあたりで、(これはこちらに来ない限り、天井からより彼の表情が見られないのでは…?)という一抹の不安は、ライブが始まった瞬間忘れた。

前回の参戦により【髙橋海人は、本当に、同じ次元に生きている】を学習したわたしだったので、今回は今ここにいる彼が選んだ動きや、言葉や、表情を、とにかく目に焼き付けることを意識した。(75000円の双眼鏡のお陰です。格が違いすぎて、もう元のバードウォッチング用双眼鏡には戻れません。)

金マン(シャチホコポーズどうやってるの?怖すぎない?)、じぐどう新一(足きれいすぎてバーロー以外のトークが頭入ってこない)等に、表情が引き攣るほど笑わせてもらった。

目の前まできてくれた廉くんのご尊顔(お鼻は今まであった人間の中で一番美しい角度を描いていたし、涼やかな目元がクシャって細められるのも罪でした)を拝見したり、岸くんの力強い歌声が響きすぎて思わず目を瞑りそうになったり。

推し以外も全員が強すぎて、さすが王たちのグループと感動していたらあっという間にアンコール。この時点で我が最推しである海ちゃんは一瞬目の前を通って以来とお〜くに行ってしまわれていた。トロッコが私たちの席と同じ高さだと見えた瞬間、最後のチャンス!!!と、「指差して!」うちわを握り直した。

Oh my girlでは、廉くんの端正すぎるお顔立ちと岸くんの可愛らしいニャンちゅうスマイルが、2、3メートルほど前方を通っていった。(待ってこの距離で海ちゃんも通る…?!いやでもここまでこっちまで来そうだった時全て手前の外周で曲がって行ってしまったから期待したらダメだ期待したらダメだ)とごちゃごちゃ考えていたら幸せがよく似合う人を歌い出す彼ら。トロッコは…来た!!!

海ちゃん、紫耀くん、神くんの乗ったトロッコが少しずつ少しずつ近づいてくる。もう正直曲が入ってこなくて、頭にあるのは、「こっち見て!!!!!」だけである。海ちゃんの顔が小さすぎて近づいてきているはずなのに遠く感じる。でも先ほど人生で一番鼻筋がきれいな人に出会ったのに、その人に劣らないほど鼻が高くてさらに彫りも深いのはわかる。トロッコに右手をもたれさせて、左手をたくさん振ってくれている。目の前に、来た。写真や動画でしか見たことのないあの笑顔が、夢にまで見たあの向日葵のような笑顔が、目の前に、同じ高さを通る。目があった気がする。手を振ってくれた気がする。うちわとかペンラとか、持っているのかわからなくなるくらい、全身に力が入る。笑顔のまま、推しが通り過ぎていく。

トロッコを降りる推しを見て、息を吐く。息を止めていたらしい。もうステージに行ってしまう、と思ったら、少し戻ってきて、こちらに背を向けてアリーナのみんなに手を振ら始めた。お願い、こっち、うちわ、わたしあなたにあいにきたの、こっちみて、一瞬、お願い、神様。人生で一番、一人のことを見つめた。その時、俯きつつ振り返った海ちゃんが、顔を上げた。目、合った、と思った瞬間、手を肩の高さに持ち上げて、ちょ、と指を向けた。「ファンサ!!!してくれたよ!!!今絶対!!!」同行した妹が痛いくらい肩をたたく。絶対そうだと思ったけど、でも隣の人から見てもそうだったんだ。その瞬間、なぜか、海ちゃんに『いていいんだよ』と言われたような気がして、ぐう、と泣きそうになってしまった。それからあっという間に、大好きな推しと、王たちは、夢の世界から帰って行った。「死ぬなよ!」という、力強すぎる言葉を残して。


ファンサをもらうことの、すごさというか、力というかを、初めて感じた。見つめ続けてきた人の視界に、意識の中に入って、彼がわたしのお願いを理解して、動いてくれたと言う事実。ちょっと今のわたしには、抱えきれないほど大きくて、持て余している。わたしの人生の終わりを飾る走馬灯は、この瞬間だけでいい、思う。この先こんなに幸せな瞬間なんてないのではないか、と不安になる程、幸せで、幸せすぎて怖い瞬間だった。脳に焼き付けようと何度もあの瞬間をリピートしているけれど、少しずつ変えていくのが怖いから、今この瞬間に書き起こしておく。

髙橋海人って、キンプリって、すごい。

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