スパロボ30が発売されるので6年ぶりにスパロボをやってみた話

スパロボ30周年記念タイトルである「スパロボ30」が発売されるので、久しぶりにスパロボをプレイしてみた。具体的には「BX」以来、ほぼ6年ぶりのスパロボである。ソフトは「V」。結構なブランクかと思ったので、現在のスパロボについて思う所を書いてみた。

私の初めてのスパロボは「第二次G」だったと思う。当時の入り口はSDガンダムからだった。他のロボット関連は全然詳しくなかったけれど、男の子の常、ロボットは必修科目。特に抵抗もなく没入していった。俗にいう「ウィンキー製」は今から見ると鬼畜なゲームバランスではあったが、当時のプレイヤーにとってそれが当たり前だった。そういうものだと育ったから、「α」の衝撃は結構大きかった。映像もゲーム性も明らかな進化を感じ取れたものだった。

今回触れる「V」に関しても、「BX」のうっすらとした記憶からするとかなりの変化を感じたし、「ウィンキー製」から比べるともはや別ゲーかと思うほど違いがあった。なので私と同じように久しぶりにスパロボに戻ってくるお仲間に向けて、今こんなになってんのかというのがふんわり伝わったら嬉しいなと思う。

【強化パーツ】について

個人的に一番の隔世を感じた部分。兎にも角にも強力なパーツがえらい増えているなという印象。ターンごとに弾数回復するはEN回復するは、複数ステータス伸びるものあるは、武器威力伸びるものあるはと正に強化されている感がすごい。数字の差はあれど、あの「ハロ(ウィンキー時代を知る人にとってはファティマ)」が最終的に10個くらい入手出来てしまう。当時は一周で多くて2・3個しか入らなかったような高級品が終盤のマップではクリアごとに購入できてしまうのである。難易度の低下の一番の要因は養成の多様化よりもここにあると感じた。難しいことを考えずとも強力なパーツを装備するだけで難易度が下がるので、初心者にとってはすごくやりやすいと思う。

【養成】について

本格的なパイロット養成が解禁されたのは「第二次α」だったかと記憶している。当時はやたらめったら「SP回復」「集中力」をつけていた記憶がある。現在はサポートもさることながら「ヒットアンドアウェイ」「闘争心」「底力」といった直接的に戦闘に影響する技能が充実しており、改造や強化パーツも相まって一周目からほとんどのユニットで無双可能である。昔だとボールやガンタンクに高性能レーダーをつけれるだけつけてフル改造を施してもパイロットだけは一部の特権階級以外はどうしようもなかったが、みな平等に活躍できるようになったのはキャラゲーとしては正しい在り方の一つかと思う。

【改造】について

現在のスパロボでは、ユニット改造を各5段階づつ進めると固有のボーナスが得られるという形が主流になっている。そこまで多額の資金を要求されるわけではなし、正直この固有ボーナスを得てからがユニットの本領発揮感がある。ユニットによっては強化パーツやパイロット養成でも得られない特徴的なボーナスもあり、ほぼほぼ死にボーナスはないといえる。誰でもどの機体でも一律に底上げ可能になった分、個性の出し方を追求した形なのであろう。

他にも細かい点で言及すべき点はあるが、以上の3点における変化で各プレイヤーが好きなように推しを活躍させることができるようになっている。難易度の低下を是としない声ももちろんあるだろうが、新規顧客の開拓というのはゲームに限らず商売においての大きな課題である。なによりスパロボというキャラゲーにおいて、旧来のような明確な格差を設けず自由度の高い選択を用意したことは、個人的には好意的に迎え入れたいと思う。

ちなみに私の「V」1周目プレイ時は、武器改造縛りを行った。20作以上プレイしたスパロボで武器改造を行わなかったのは初めてであるが、支障なくクリアできた(SRポイント(過去でいう熟練度)もそこまで苦戦せず狙いに行ける)。無双を良しとしないプレイヤーも、個人個人のやり方で枷を作れば十分に楽しめるかと思う。

ということで、過去作からブランクのあるプレイヤーに向けた簡単な現在のスパロボ解説を終わりにする。ごくごく狭いターゲットに向けた文章だが、楽しんでいただけていれば幸いだ。

(ぶっちゃけウィンキー時代を乗り越えてきてる古参兵だったらクリアなんてめっちゃ簡単だから、好きなようにやればいいと思うよ。スパロボ30楽しみだなぁ。)


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