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ごく稀にだけれど、自分はやっぱり人を救いたい側の人間なのかなと半ば諦めながら考えている。
見たかったあの景色、は見たいままがいい。わざわざ旅人の装いで訪ねることはしたくない。そして、いつの間にか眼前に広がっていることに私は気付きたくない。いつまでも、盲目な振りをして、眩しさには不幸の暗いヴェールで蓋をしていたい。あの時代あの場所で確かに感じたかもしれない幸福感充足感を全て忘却し、多分これまでもそしてこれからも永遠に自分こそが不幸の最中で藻掻く力ない小人、社会や文化、虚構までにも自由を奪われる不足型人間であると、いつからか目立っていた壁のキズに繰り返し爪を立て続けていたい。
真実じゃなくて、きっとそんなものより、精一杯修飾された嘘だらけの温もりしか今の私を受け入れてくれないのです。無念祈念諦念…ザーメン起源の人間…!?(ってコト)
教えてあげたい気絶するような絶望は自分にさえ計り得ないこと、なんでいじめがあるかってそれはいじめが楽しいことだからなんだよ、美人で若いあの子のママが作ったレジンキーホルダー、あの時ものすごく欲しかったんだよバレる前に無くしたけど。経験=解せたことでは無いので未だになんとなく得るものを探して彷徨っている。
骨抜きの日々、身体がゴツゴツした性別へのべたべたした愛着、海の向こうの戦争なんか知らないふりしてキスをしてたい。とんとんと突かれる奥の手前、もう少しいけない。売春婦さえ抱けない哀れな髭面もきっと敏感で悲しい
自殺って産んでくれなきゃ良かったのに、が誇張されそうで少し怖い。生も死も悪意無しに憎めたことは唯一の取り柄だけど、生み出すことだけはまだ閉じ込められた夢の中でしか出来ていない。
見えるものもそこにあるものも、何も変わらない何も変えられないって教えてくれてありがとう

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