冷たくて暖かい、愛と冬の言葉
冬のことを好きになれない。
詩を書いたり絵を描いたりする人が冬のことを好きなのは
ただ自分の好きなことに投影できるからであって
きっとそういう人達も本当は冬のことを好きじゃないんじゃないかと思う。
私は好きなことと嫌いなことをいっぺんに好きになることが出来ない。
「冬が嫌いだ」と言わずに「好きになれない」という表現をするのは
私はまだきっと冬の良さを明確に見出せていないからであって
もしかしたら好きになれるかもしれないと思うからだ。
もし恋人が、クリスマスや私の誕生日(2月)に贈り物をしてくれる日々がずっと続いたり
私がバレンタインに手作りチョコレートをあげるような可愛らしい人間になれれば
冬のことも好きになれるかもしれないと思うのだ。
もっと言えば、そこにいて欲しいのは恋人以外の誰でもなくて
私が明確に冬を好きになる頃には
きっと恋人のことももっと好きになっていると思うのだ。
「冬が嫌いだ」と思わないのは、去年のクリスマスに恋人が絵本を贈ってくれたからで
私同様恋人も冬のことを好きになれないからで
いつか2人で「冬のことも好きになれたね」と言い合える瞬間が生まれたら
その日はきっと暖かい冬の日になると思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?