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源氏物語の女三宮を歴史おんちに説明する

私は歴史が好きです。

特に平安時代が好きです。

必然的に「紫式部」も「清少納言」も好きです。

つまり「源氏物語」も「枕草子」も好きです。

歴史をあまり知らない人からの質問

ある日旦那がテレビを見ていました。

どうやら「源氏物語の絵巻」みたいな番組を見てたのかな?(多分、将棋の番組を見ていたけど、次の番組が絵巻の番組でテレビをつけたままにしていたと思われる)

「なんで女三宮は出家したの?」

女三宮の絵巻を紹介していたらしい。

 「源氏と夫婦だったけど、女三宮は浮気したからだよ」

「そんなヤツ離婚して追出せばいいのに!」

旦那は怒った。

 「そうもいかないんだよ。女三宮は天皇の娘だから、源氏より身分が上なんだよね。」

「なんで浮気したの?」

 「源氏の他の奥さん『紫の上』が病気で、源氏は女三宮をほったらかして紫の上の側に行ってたの。」

「じゃあ源氏はその紫の上が1番好きなんだ。女三宮と結婚しなきゃいいじゃん。」

 「源氏は天皇に『娘と結婚してくれ』って頼まれたんだよ。さすがに天皇に頼まれたら断る訳にはいかなかったんだよね。」

「断われないの?『俺には愛する紫の上がいるから』って言えばいいのに」

 「紫の上は身分が低いんだよね。だから源氏は奥さんが沢山いたけど、正妻はいなかったのよ。そこに天皇が目をつけて自分の娘を源氏と結婚させて、娘の女三宮は源氏の正妻になったって訳」

「でも浮気されてムカつくじゃん!」

 「それでも天皇の娘は追い出せないよ。源氏も恥ずかしいから周りにはないしょにして、女三宮は浮気がバレて源氏に冷たくされて、辛くて出家するしか無かったんだよ。」

「ふーん」

 「だいたい源氏なんかさ、何人も奥さんがいるんだよ。女三宮に冷たくする権利なんてないんじゃないの?」

と、まあこんな感じで源氏物語の女三宮の説明をしてあげました。

平安時代の文化を知らないと、なんつーかチンプンカンプンですよね。

だから歴史は面白いんだけどね。

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