あたらしい公共をつくる、あたらしいつながりをつくる
2014年のある日、少し気分を変えたくなり、当時住んでいた高田馬場のマンション近くの公園へ行った。小さな滑り台やブランコ、公衆トイレ、ちょっとした広場、コンクリート製の一人がけのスツールがいくつか、あと桜の樹が一本あるだけで、ボール遊びや花火を禁止する立て看板が立っている。ふと「ここでぼくはどう過ごせばよいのだろう」と感じた。子どものためのもの? でもぼくも一人の納税者だ。ぼくのための居場所はどこにある? 見回すと何人かの男がコンクリート製の一人がけのスツールに座り静かに前を