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知らん、腹が減った

「コーヒー飲みたいと思わんか?」
母親は自分がコーヒーを飲みたい時いつもこの言葉で声をかけてくる。日曜日の10時過ぎ、あぁ、もうそんな時間か。
「そうだな、飲もうか」
そう言って立ち上がりコーヒーを入れる。お好みのブレンドはネスカフェゴールドブレンド。以前は近くの喫茶店にチケットが買ってあったのですが、その店が閉店してからはもっぱら家飲みしています。

先日ワタシが作ったチーズケーキが1個残っていたので半分ずつにしてお茶菓子として出すと「ごっつぉだな(ご馳走だな)」と言ってニコニコしながらコーヒーとケーキをほおばる顔は子供のようです。まぁ、半分と言っても結構しっかりとした量があったのでお腹は膨らんだと思いますが。

今日は13時開催のコンサートに行く予定があり、そんな時は母親のお昼ご飯は申し訳ありませんがスーパーの『お寿司』にしてもらっています。日曜日の10時半頃にコーヒーとチーズケーキ食べたから昼まではお菓子に手は出さないだろうと高をくくっていたので3時のおやつ用の干しいもをお勝手に準備して11時頃買い物に出ました。

帰ってきたら・・・・干しいもが・・ありません。空っぽの皿を自分の机において母親は口をモグモグしてました。

「もうすぐお昼ご飯だろう。なんで芋食べたの?」
答えはシンプル
「腹が減った」
「さっきケーキ食べたじゃん」
「いつ食べた?」
「30分前」
「知らん、腹が減った」

チーズケーキ半分では満足できなかったみたいです。
お昼ごはんのお寿司を渡して、またすぐ食べてしまうかな、とは思いましたが3時のおやつ分の干しいもをもう一回皿に入れて出かけました。

これだけ甘いモノが大好きな母親ですが

「ワシは血糖値は問題ないでよ」

というのが本人の自慢です。


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