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うつ病患者がPiscineを受験した話

"プログラミングスクールの黒船" として話題になった42Tokyoに入学するために必要な選考ステップであるPiscineという試験を受験し、合格したので規定を逸脱しない程度に概要や所感を記録していきます。

42Tokyoとは?

42Tokyoとはフランス発のエンジニア養成機関です。
24時間365日受講することができ、学費無料で、講師がいないため生徒同士のピアラーニングによってプログラミングを学んでいけることが大きな特徴です。各国に既に拠点があり、今回日本に上陸してきました。

Piscineとは?

Piscineは4週間休みなく続く選考です。
Piscineという単語はフランス語でスイミングスクールやプールという意味があります。よって、4週間昼夜問わずにフルコミットをして溺れないように完泳していく試験になります。

Piscineの内容

Piscineの内容は主に以下の3つだと考えています。

1. 個人課題
講師はいないので自分で考え、わからなくなってしまったら隣の人などに聞いて進めていく必要があります。課題を進めていくには、ランダムで選ばれた人にコードレビューをしてもらわないと進めない仕組みになっています。逆に、他の人のコードレビューをランダムで行うこともあり、自分が進んでいない課題のレビューをしなければならないときもあります。

2. テスト
インターネットが使えない環境下でテストが行われます。詳しくは書けませんが冷酷なテストです。

3. チーム開発
原則3人でチーム開発をすることがあります。各々で個人課題も進めたい中、チームでどう方針を決めて役割分担するかが肝となると思います。

Piscineのときの食生活

食べたり休憩するよりコードをかいて前に進みたいという気持ちになる空間なので、自分はカロリーメイトとかウイダーとかで済ませていました。おかげで体重が約4kg減りました。
他の方は同じくカロリーメイトの人も多かったのですがお弁当を持ってきていたり、近くのコンビニで買ってきたものを食べたりしていました。あと、血糖値が上がりにくいナッツを食べるのが流行?していました。

Piscineのときの生活リズム

自分は訳あって無職なのでPiscineにフルコミットすることができました。
無職になった経緯は以下の記事の通りです。

フルコミットできたため、ほぼ毎日以下のような生活リズムでした。

8:30 起床
9:30 出発
10:00 到着
〜 フルコミット 〜
23:40 終了
00:11 の終電で帰宅

終盤は終電を逃して徹夜をすることも多かったです。徹夜をすると綺麗な朝焼けが見れます。

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Piscineとうつ病

「うつ病だけどPiscine完泳して合格してるんなら大丈夫じゃね?」と思われるかもしれませんが、実際毎日Piscineに通えたわけではありませんでした。
身体が外に出ることを拒絶してくる日が結構ありました。
2年間引きこもりのような生活をしていたので当たり前かと思い、断腸の思いで休んだりしていました。あとはPiscine中も不安障害の弊害でめちゃくちゃコミュ障でした(特に序盤)。
でもそんな自分に話しかけてくれる人がいて、友達もできたので、Piscineに参加している人はとても優しいなと思いました。
もし、この記事を読んでくださっている方の中にうつ病だけど42Tokyoに挑戦したい方がいらっしゃったら、ぜひ挑戦していただきたいと思います。
うつ病に限らずどういうバックグラウンドがあったとしても自分の夢ややりたいことを諦めないでほしいなと思うからです。
でもそれでも体調が悪化してしまった場合は無理をせず休んだり、逃げてください。たとえ逃げたとしても得るものは多くあると思いますし、42Tokyoのやり方が合っていなかっただけで別の方法でプログラミングは学べると思うからです。

まとめ

ここまでの内容でざっくり42TokyoのPiscineという選考の内容がわかっていただければ嬉しいです。正直ものすごく過酷でした。
これからは幸いにもPiscineに合格したのでまたつらく楽しい日々を42Tokyoで仲間とともに過ごしていきたいと思います。
ここまで駄文を読んでいただき、ありがとうございました。

ありがたく生活費として使わせていただきます!