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創造性を賦活する!

たまご of デザイナーのおやゆびしゅうじです。武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコースに絶賛通い中です。授業の一つ、クリエイティブリーダシップ特論・第8回(5月31日)で、MIMIGURI共同代表のワークショップで人・組織の創造性の研究者でもある安斎勇樹さんにお話を伺いしました。安斎さんの本は大好きでワークショップデザインに活用しているのですが、書籍では伺えなかった面白かった話題を記しておきますね。

クリエイティブリーダーシップ特論とは?

クリエイティブとビジネスを活用して実際に活躍されているいろいろな分野のゲスト講師を囲んで、参加者全員で議論を行う、という授業です。クリエイティブリーダーというだけあって、かなり寄った方(失礼(^ ^))が多く、毎回、すごい刺激を受けるんです。

安斎勇樹さんにお話いただいたこと

安斎勇樹さんはこんな方。

安斎さんの本はどれも好奇心と研究マインドに溢れているのが好きなんですよね。今回の講義では、MIMIGRIの活動にはじまり、安斎さんのワークショップ研究の動機、修士課程のワークショッププログラムの研究、問いのデザインのポイント、最後に問いのデザインとあわせて重要な遊びにデザイン、そんな内容です。問いのデザインのポイントについてこちらのnoteに素敵にまとまってますね。

印象に残ったこと3点

1. 安斎さんの活動の動機

なぜ、安斎さんはMIMIGURIでのクリエイティブやワークショップ研究をしているのか?それは「世の中の人・チーム・組織に眠っている”創造性”を活性化させたい」「人間の”視野”は驚くほど狭い。そして我々はそのことに気づいていない」とのことです。視野の狭さについてはエルンスト・マッハの自画像での説明でなるほどって思いました。安斎さんの本や活動が好きなのは自分の研究テーマに類するところがあるんだなって気づきました。

2. ワークショップ研究の原体験

大学時代にワークショップに明け暮れていたそうです。で、子ども向けワークショップを繰り返すある日、いつも参加はしてくれるけど発言はしなかった吃音のある10歳の少年。あるワークショップでその少年が突然、溢れるようにわーっと思いをしゃべり出したそうです。その時、安斎さんは人間に眠っている創造性をワークショップで発現させられた感覚があり、これが原体験だったそうです。この図に書いたようなお話でした。この話題が一番印象に残りました。安斎さんの原点はこれか、と。

3.  深夜のお笑い番組がワークショップの問いのヒント

安斎さんの理論で一定の品質のワークショップの問いのデザインができることは実践して理解しているのですが、どうしてもその先の、もっと飛ぶための問いのデザインができない悩みがあり質問しました。すると安斎さんは深夜のお笑い番組が好きでよく見てて、そこにもヒントがあるそうです。それがこちら。

1位や2位でなく、87位の微妙なラインキングを問う、とかとても面白い問いのデザインスキルなんですが、安斎さんがこんな視点でテレビ見てるのか、っていう態度面に驚きますね。本当に研究者だなって思います。

地域の創造性、能動性を賦活させるためにも自分も鍛錬せねば。それではまた来週! ババン・バ・バンバンバン♪


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