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西のデザイン思考、東のデザイン思考

たまご of デザイナーのおやゆびしゅうじです。武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコースに絶賛通い中です。授業の一つ、クリエイティブリーダシップ特論・第14回(10月11日)で、Takramのビジネスデザイナー、佐々木康裕さんにお話を伺いしました。米国でも西と東でデザイン思考が違う?

クリエイティブリーダーシップ特論とは?

クリエイティブとビジネスを活用して実際に活躍されているいろいろな分野のゲスト講師を囲んで、参加者全員で議論を行う、という授業です。クリエイティブリーダーというだけあって、かなり寄った方(失礼(^ ^))が多く、毎回、すごい刺激を受けるんです。

佐々木康裕さんにお話いただいたこと

佐々木さんは、伊藤忠で働いたのちに、id(イリノイ工科大デザインスクール)でデザイン思考を学び、今はTakramのビジネスデザイナーとして活躍されています。ぼくも佐々木さんが執筆されたこの2冊は読みました。会社の同僚デザイナーが佐々木さんが講師の教育を受けていてすごく面白かったって言ってたんですが、理由がよくわかりました。

授業では佐々木さんの経歴やidでの学び、今後のデザインがどうなっていくか、といいた内容をお伺いしました。

印象に残ったこと3点

1. Takramは構想領域に集中

Takramのデザインはよく見ていて現代的で洗練されている印象があります。伺って知ったのですが、Takramでは手を動かして造形を作るデザイナーはほぼいなくて、構想領域に集中しているそうです。言われてみると、造形よりも意味形成の部分にTakramの共通点ってありますね。こういうデザインファームのあり方もあるんだなって思いました。

2. 西のデザイン思考、東のデザイン思考

アメリカでもシリコンバレーのような西のデザイン思考とボストンなどの東のデザイン思考は異なる部分があるそうです。西のデザイン思考は、①良いアイデア、②ローンチ、以上、なのですが、東のデザイン思考ではプロダクトは2回買われないといけないそうです。1回目は社内で2回目が社外。idでは社内調整も含めた東のデザイン思考を教わるそうです。日本でもそういう文化の企業が多くて、むしろリアリスティックとおっしゃっていました。このお話が一番印象に残っています。

3. デザインしないデザイン

今後のデザインの潮流ですが、グローバルアジェンダに乗っかっていかないといけない、その時、サーキュラーの世界ではプロダクトデザインってなくなっていって、新しいデザインへ向かう、とのことです。サービスデザイン、ビジョンデザイン、ソーシャルデザイン、トランジションデザイン、とかそういう流れなんでしょうね。

それではまた来週! ババン・バ・バンバンバン♪

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