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エモンド
少年タノーヴィは空き地でイアンに因縁をつけられ、半ベソをかいていた。
イアンの横にいるのは意地悪く笑うネオ。嫌なやつめ。
及び腰で見上げていると、イアンのゴツゴツとした拳骨を頭に喰らった。
堪えきれず泣き出す少年タノーヴィ。こんな時に飼い猫のエモンドがいてくれたら、イアンの脛を引っ掻いて退治してくれるのに。
次の一撃が繰り出された刹那、凛とした声が空き地に響いた。
「やめなさい!タノーヴィさんが可哀想じゃない!」
声の主は空き地のマドンナ、チャン・シズカ。
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