見出し画像

現場にいることで、軸や違和感を持てるかもしれない

また怒涛の1週間が終わった。

新しい仕事が始まり、これまた全くうまくいかない。やれるように這いつくばる。そんな日々。

今週はわりと会社以外の人と話せた。新鮮で、ハッとさせられる1週間だった。

会社に馴染むということ

「社会人生活はどう?仕事は順調?」

久しぶりに会う人によく聞かれるランキング1位の質問だ。

それに対してぼくは、「まあまあ」か「大変ですけど充実はしています」とよく答えている気がする。

スタートアップのことを知り、今まで出会うことのない人に出会い、新しくやることもたくさんあり、失敗をたくさんしながら少しずつ成長も実感できる。そんな日々。

充実はしているが、正直物足りなさみたいなものはずっとあった。自分自身のそういう感覚を見ようとしていなかったような気がする。

入社してから、自分の力不足に打ちのめされていた。スタートアップのことは何も知らないし、ビジネスパーソンとしての振る舞いも何もできない。

自分のやりたいことはあれど、結果を出さないと何もできないので、そのための努力をこれまでしてきた。その先に道が開けると信じて。

そうなると、自分自身の価値観をどうにかして会社とすり合わせようとする。知らず知らずのうちにその価値基準で物事を見るようになった。そこに違和感もあったが、その違和感を見ないようにしていた気がする。

現場に出ること

「支援をする人なんて今めっちゃ増えてる。現場が足りてないんだよ。リスク背負って現場に出る決断する人の方が少ない。」

昨日、大学のときからお世話になっていた人に言われ、ハッとした。

大学生の頃、毎日のようにおじいちゃんおばあちゃんの家に訪問してきた。そのリアル、現場に触れるからこそ、わかることがたくさんあった。

それらしい理屈を並べたテクノロジーも、「そんなの誰も使わねえよ」と思うものばかりだった。

でも、今は同じテクノロジーでも別の価値基準で見てるので、そのよさもわかるようになった。

しかし、現場に寄り添えているかというと、そうではないことに変わりないものも多い。

スタートアップ界隈ではSaaSというものが注目されている。これは人口減少で人が足りなくなっているため、今まで手間がかかっていたことをテクノロジーで効率的にすることで、少ない人で生産性高くやっていくために生まれたものだ。

だが、今は色んなSaaSが生まれすぎて、SaaSの管理が大変になり、それを効率的に管理するためのSaaSも生まれている。もう意味がわからない。

いわゆるSaaS for SaaSというものだが、経済成長という軸では事業は伸びるかもしれないが、現場に寄り添うなら、「SaaSはこれ使えば全部OK!」みたいな感じで1つにするというのがベストだと思う。

テクノロジーはマクロしかみていないととても冷たいものになる。現場のリアル、現場ならではの暖かさを知ることで本当の意味で活きる気がする。

改めて、そこを大事にしたいと強く感じる。

地力をつけるということ

ぼくは将来地域に根付いた取り組みをしたくて、その地力をつけるために今の会社に入った。

そのおかげでたくさんのことを知ったし、少しずつ経験値というのもついている実感はある。

同時に、現場が見えないもどかしさもある。スタートアップを支援しているが、そのスタートアップも現場に向き合う人たちの支援者という立ち位置が多かったりする。

支援者というもどかしさ。
地力は現場だからこそつく部分もあるのに、そこに逃げているのかもしれない。そういう自分の弱さも自覚した。

ここ数日思うのは、ぼくはやっぱり現場を大事にしたいということ。たくさん違和感を持ってきたが、そのリアルに触れているからこそ自分の感覚を信じることができたし、誰のためにが明確にあったからこそ、軸があったと思う。

これからも、現場に出ることを忘れないようにしたい。
そんな感じでござんす。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?