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娘はすごい!

「お母さん、将来のこと考えると不安なの」
娘がそう打ち明けてくれたのは
初めてなので私はとてもびっくりしました

娘は明るくて、いつも自分の好きなことに
熱中していて、先のことを見据えて不安を
口にすることがなかったから
なにが不安なの?と尋ねると
「うまくできるかどうか」
「言われたことがちゃんとわかるかな」

娘は言葉のみでの説明を理解することに
人より時間がかかったり、一方的に自分の
したい話をしてしまうところがあります

娘は今中学校3年生で、
昨年からいろんな学校を見学してまわり、
受験する学校を自分で決めたけれど
受験する学科の名前さえうろおぼえで
どこか他人事のようです

なぜなら、娘には進学とは別に夢があって
そして今年その夢に向けて
大きなチャレンジをしようとしています

親として間近でみていてモヤモヤした気持ちが
沸き上がってきてしまうのは、
娘のあるがままを
大切にしていきたいと思いつつも
現実社会の厳しさを伝えるのは
親の役目のようにも感じて迷ってしまうから

娘は自分がすき
家族がすき
友達がすき
熱中できる好きなことがある
それを応援してくれる親がいる

すべて私になかったものが娘にはあり
それは本当にすばらしいことだと思っていて
でもそれとこれとは話が違う、
世の中そんなに甘くないよって
口出ししたいのを必死にこらえているから
私はイライラしたり不安になってしまう

いいかげんあきらめたら?とか
無理だよと言いたい気持ちを
「親の時間」でいっぱい聞いてもらって
いっぱい泣いたら
その数日後に冒頭の言葉を娘が
私に打ち明けてくれたのです

私はすごくすごく平静を装っていたけれど
心の中はとても感動して泣きたくなりました

娘にだって不安な気持ちがあって
それでもやりたいことがあるから頑張っている
そんな当たり前のことを不安が先立つ私は
娘が能天気にただやりたい気持ちだけを
表現しているかのように思い込んでいたことに
気がつきました

きっと私の不安や苛立ちを感じていた娘は
自分の気持ちを私に話すことを
しなかったのでしょう

「親の時間」で聞いてもらった私に
余裕が生まれていることに、
ちゃんと気がつくなんて
本当にこどもってすごい

匿名さん

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