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子どもの心に耳をすます

「親の時間」が始まって20年が
たつことを記念して、9月17日に
わこの講演会「子どもの心に耳を澄ます」と
「20周年お祭り」を、メンバーが
協力して開催しました。

今まで「親の時間」に関わった人が
たくさん集まりました。
準備の時電話で声を聞いていた人や、
初めての人にも会うことができて
とてもうれしかったです。

たくさんのお母さん達が、
お互いの話しを聞き合うことで
「子どもの心に耳を澄ます」
努力をしてきたことを感じられた1日でした。

私自身は子ども達が、10代後半の時に
「親の時間」に参加しました。
その頃の私は、子どもの気持ちが
どんどん私から離れていくような気がして、
つらい毎日を送っていました。
だから子どもとの信頼関係を
取り戻したかったのです。

それから10年がたって
子どもたちと同居しての
子育ては終わったのですが、
聞き合う仲間との関係は
今もとても大切です。

子どもたちが10代後半から
20代の時期には、受験があったり
部活があったり、家を出て生活したり
就職や結婚など、大きな変化も
たくさんあります。

その上、世間からは立派な社会人
になることを期待されて一人前の
大人として扱われると同時に
世間知らずとみられたりもする年代です。

子ども達は、迷うこともあるし、
イライラする気持ちを私に
ぶつけてくることもあります。
そんな時心配になったり、
もっといい人生を歩んで欲しいと
思ったりすると、ついアドバイスや
忠告をしてしまいます。
時にはよかれと思って余計な
世話を焼いてしまうこともあります。

逆に、「世の中ってそんなものよ、仕方ないよ」
と言いたくなることもあります。
そうすると、子ども達からは大抵
「ほっといて!」「何もしないで」
という返事がくることになります。

本当は、子ども達を信じて
じっと話しを聞きたいのに、
それが子ども達を励ます
良い方法だって知っているのに、
私には簡単ではありません。
そんな時に、私のもやもやした
気持ちを安心して話せる仲間がいたから、
何とか子ども達との関係も
壊れずにやってこれたのだと思います。

自分の子はもちろんですが、
若い人たちが考えたり
感じていることを話してくれたとき、
「子どもの心に耳を澄ます」大人でいられると、
相手も優しさや愛情を素直に
表現してくれるような気がします。
そんな大人でいたいから、
これからも「親の時間」を
続けていこうと思っています。

いっこ
※この文章は2017年に書かれたものです。

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