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口笛でわたしを呼ぶ息子

息子は動物が好きで、小さい頃
よく犬を飼いたいと言っていました。
しかし住宅事情により
飼うことはできませんでした。

そこで彼は小さい時に
友達と犬を飼っている
家族ごっこをしたり、
スペシャルタイムでも私を犬にして
自分が飼い主になったり、
自分が犬になったりして遊んでいました。

例えば、手を使わずにご飯を食べたり、
『ワン』しか言わずに意思表示したり、
投げた物を口にくわえて持ってきたり。

そのスペシャルタイムの進化版で
彼が口笛を吹いたら、私は彼の元に
行かなければならない
というのがありました。
息子はその遊びがとても気に入っていて、
私が行くと、とても嬉しそうでした。

それが今では日常生活の中に
組込まれてしまい、
家の中で私を呼びだす時に
犬を呼ぶような口笛が吹かれます。

『お母さん』とか『ちょっと来て』と
言葉で呼ばれたら、
私も『今無理』とか『自分から来い』と
言えるのですが、
口笛の場合は、言葉ではないので、
私としては断りようが無く、
永遠吹かれる口笛に我慢できず、
不本意ながら行ってしまう
ということになります。

息子とのつきあいも
今月で丸21年になるので、
彼も心得ていて、
あまりに自分都合の用事や、
どうでもいいような用事では
口笛を多用はせず、
適度な重要度の時に
口笛が吹かれるようです。

『犬じゃねー(犬じゃない)』と
言いながら傍に行くと、
毎回彼は嬉しそうで
お互い笑えるので、
極短のスペシャルタイムと
思いながらやり続けています。

とはいえ別の部屋で
かすかに聞こえる口笛に反応し、
結局行ってしまう自分に、
『なんかな〜・・・』と
毎回思うのですが(笑)

みき

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