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10年後にわかった新事実

娘が小さい頃、
一緒に映画を見る時のことです。

始まる前、
ビデオカメラの被り物をして
ロボットダンスみたいに踊り、
劇場内での録画・録音は
犯罪ですという
「NO MORE映画泥棒」の映像が
流れますよね。
それを娘はとても怖がるので、
そのシーンが終わってから座ったり、
耳をふさいで抱きしめてあげていました。

それでも怖すぎて嫌だから
もう映画に行かない。
と言う時期もありました。
先日そんなことがあったよね~と
娘と話していると
「あれは映像が怖かったんじゃないんだよ。
お母さんが映画泥棒をして
警察につかまっちゃったら
どうしようと思って怖かったんだよ」
と言ったのです。
私はびっくりして、
「え~っ!そんなことするわけないじゃん!
じゃあお父さんは?」と聞くと
「お父さんは強いから牢屋から
抜け出せるから大丈夫だと思ってたんだよね。
だから始まる前にお母さん携帯の電源切った?
って毎回聞いてたでしょ?
それなのにマナーモードにしたから大丈夫。
とか言ってさ!
なんかで間違って音が鳴ったら
警察がきちゃう!って思って
ドキドキしてた。
それにいつもそれが始まるまえに
抱きしめて怖いね。って言われるのも
ますます怖くなってめっちゃ嫌だった」
と話してくれました。

私は単純にサイレン音とともに
赤く点滅して取り押さえられるシーンは
子供には怖いだろうなと思っただけで、
その気持ちに共感してあげて怖いね
と声をかけていたのですが、
確かに私が電源を切るまで執拗に
切ってと言う娘に対して
几帳面でまじめなところがあるからなーと
流していたのも思い出しました。

子供にとっては
お母さんがいなくなるのは
この世で最大級の恐怖でしょうし、
それほどに私が大切で
大好きな存在だったんだなと
感じたと同時に、
なんでその時にきちんと
話を聞いてあげなかったんだろうと
後悔しました。

もちろん娘にはごめんなさいを言いました。
いやはや
なんと10年後にわかった新事実!でした。

あやちゃん

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