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bon voyage


※一か月ぐらいタイミングを外している投稿になりますw

瀧本さんの本「僕は君たちに武器を配りたい」を読んだのは、出版された約10年前。たまたまニュースで訃報をお聞きした時から、もう一度、著書を読むタイミング探っていた。なので、note上の企画で「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」が期間限定で読めるというのは大変ありがたい。

一通り読んでみて、ばっくりとした感想になるんだけど、今の自分が響いたのは第六檄「よき航海をゆけ」の以下の引用部分。たぶんcovid-19によって、全世界で今までの社会システムが通じなくなって、将来への不安からかもしれない。そんな中でも、この不透明な社会を突き進むしかない。だからこそ、瀧本さんのような人に、背中を押してもらいたかったんだと思う。

以下、私がビビットきた文章たち。この連休中、お時間ある人は、一読されるのもありかと。

どんなアイデアもだいたい地球のどこかで同じようなことを考えている人が、1000人はいます。なので、むしろアイデアは保護されないし、守られることはないし、完全にステルスにすることはむずかしいと思ってください。
 アイデアなんてものに価値はなくてですね、それをやるメンバーの実行力とかのほうが、はるかに重要なんです。
だから、ベンチャーが成功するかどうかは、「この人は成功する」「いや、この人を成功させなければいけないんだ!」みたいな熱が、他のメンバーに生まれるかどうかでもあるんです。
「ボン・ヴォヤージュ(bon voyage)」って言葉を聞いたことがあるかと思いますが、僕はこの挨拶がけっこう好きなんですね。
 これはフランス語で「よき航海をゆけ」という意味で、見送りの際なんかに交わされるんですけど、もともとは船長同士の挨拶になります。
 自分の船を持っている船長っていうのは、リスクを自ら取っている人で、意思決定者なんです。航海において意思決定をする立場にない船員は、「ボン・ヴォヤージュ」って挨拶は、しないんですね。
 で、航海中に船がすれ違って船長同士で挨拶をするときは、「あっ、あの船は、あちこちネズミに食われてるなー」とか、「そっちへ行くと嵐になるんじゃない?」とかって、お互いに思っていても、そういうことは絶対に言わないんですよ。
「俺たちはお互いに自分の判断でリスクを取っている」ということに対する敬意があるから、余計なことは言わずに、ただ「よき航海を」なんです。
 そういう、自立した人間たちの挨拶だってことを覚えておいてほしくてですね、今日この場が何かのきっかけとなって変わる人もいるし、変わらない人もいるでしょう。それはわからないですけど、このなかから少しでも自分がやれることをやって、世の中を変えてくれる人がいたらいいかなと。

#瀧本宿題

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