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27歳OLの何かについて

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2018年10月の記事一覧

10/22 明るい空

夜に入ったお店は
5年前のモロッコ旅行を思い出すお店の内装
あのとき一緒に旅行した彼は今どこで何をしているのだろう
横浜が大好きな根暗のイケメン
後ろ向きで天才肌のあの子は

一度だけ市場で人並みに流されそうになったときに彼が腕を組んでくれたのは彼なりの対処だったのだろう

あのときあの子はTeacherで私はstudentだった
いやらしい風な旅行であった

スープを飲みワインをいただき
お腹が

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10/21 秋晴れ 時差8時間の国について

ごちゃごちゃと雑多なものが詰め込まれたひとまのお店でスマホをいじるお兄さん
後ろの壁には工具が整然と掛けられている

布はだいたいしましましてる
街はなかなかすなすなしてる

白い壁に茶色い木目のショーウインドウ
使い古されて色ははげているけれど
愛とか情みたいなものが漂うショーウインドウ

作りかけなのか壊しかけなのか分からない
建物がたくさんある

上半分だけなくなって
こないだまで部屋だった

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10/18 さわやかな朝に

白い建物が並ぶ街

そこは整然とも清潔ともつかず
ただ暮らしがあるだけの海沿いの街

地中海側は建物が白くなる
不思議な現象だ

こんな遠くまで来たのに
なんだか全然遠くに来た気がしない

海が見える街
猫が住む街
見たことのない色の花が咲く街

ドア屋さんが車から見えて
私は自分がやりたかったことを少し思い出した

白い壁に青い窓枠
この街には色がたくさんある

砂漠の砂でくすんでしまうけれど

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10/17 こさめ

透明で

まるでそこにないかのようなガラスの壁は
毎日誰かが磨いている

時間をかけて
目をこらして

雨の跡とホコリがついたガラスは
誰も何もしないので
いつでもそこに存在感をもたらしている

わたしはガラスのような人になりたい

てまひまかけて
あたかもそこにないかのような

部屋の中から外を眺める

まるで自分は守られているかのような錯覚のための
そんな存在に

10/12 快晴 今日も暑いのだろうか

先日、友人が小説家になりたいと書いていた。

かつて付き合っていた恋人が小説家になりたいと話していたのを思い出して

別の人のことなのになんだか胸糞悪くなったのを覚えている。

友人には申し訳ないけど私はこういう人間である。
本人に言わなければいいか。

小説家になりたいと言った友人はこれで3人目。

みんな、小説家になりたいんだなあ。

私の周りにたまたま多いだけ?

自分だって文章を書いてるじ

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10/10 3ヶ月前に行った旅行について②

この町は、みんな車かバイクで通勤しているみたい。

私もバイクの免許をとったし
この町は日本と同じ右ハンドル左側通行なので
そこらへんでバイクを借りて自由にどこまでも行けるのだけど
行かないのはなぜだろう。

やっぱり新しいなにかとの出会いが億劫で
いまの場所を執行猶予だと思っているからなんだろうなあ。

タクシーとかバスとか
電車に乗っている時間が好きで
外を見ながら考え事がはかどる。

タクシ

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10/8 3ヶ月前に行った旅行について

なんとなく暑くてぼやっと曇ってて
たまにものすごく奥行きのある空になって
夕暮れはやっぱりちょっとぼんやりして

そんな街だなと思った

うだるほど暑いわけでも
嫌になるほど雨が降るわけでもなく

暇な人が生活のために生活してる町

ここは暇な人しか来ちゃいけないねえ、と同行者がつぶやいた。

彼女は正直、何を考えてるのかわからない。

でも、楽しいときは楽しいねえと言うし
楽しくないときは何も言

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10/6 夏と秋の間

女の子が今いる自分の環境に満足せず、
上へ上へ
もっと遠くへ
ずっと向こうへ
憧れ続け
走り続けるドラマを見た

彼女のことを私はずっとかわいそだと思っていたけれど
ふと気づけば自分のことのような気がする

最後に彼女は画面の向こうの私に向かって話しかけた
これはあなたの物語
10年前の私があなたで
10年後のあなたが私

彼女の故郷、秋田には自分の手に入らないものはなくて
東京にはほしいものがた

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