夏休みです。

もうすぐ夏至祭。夏至を前に日はどんどん延びて今じゃ夜中も真っ暗にはならない。暗い冬が長い北欧スウェーデンでは、太陽の光は国民の大好物。日が延びるにつれ、人々の心は浮かれ出す。そして浮かれ出した先に待っている夏休み。息子も夏休み。ただ、まだ本人は夏休みっていうのが何なのか理解できていないので、毎日お父さんお母さんと遊べるよ、と伝えてみたら、やったー!とかわいく喜んでいた。

ここのところ夏日が続いている。夏の太陽の日差しは、日本のそれよりも随分と強く感じられる。日なたに出ると、皮膚がじりじりと焼けるような感覚。とても暑いので息子に、短パン履こうか、と聞いてみた。息子の幼稚園では、紫外線予防のため半袖短パンは控えるように言われているので、夏休み前にあった暑かった日も息子は短パンを履いていなかった。

一瞬戸惑いながらも「うん」と答えた息子に短パンを履かせたら、足がスースーするのと、膝が出ているのが変な感じなのか、キャーッと叫んでから「恥ずかしい・・・」と言った。それでも「気持ちいい」と言って履き、その日から3日連続で短パンを履きたがる。夏の解放感を短パンで感じられたようだ。

今日も暑かったので、湖のほとりにある義両親のサマーハウスに行ってきた。この夏初めての訪問で、去年もここで水遊びをしたのだけど、息子は忘れてしまっていたようで、湖が怖いと言っていた。ちょっとチャプチャプしてみたら?と何度か言うと、ようやく意を決したようでそーっと水に足を入れてみた。ひんやりした感触が楽しかったのか、キャーッと叫んでからは楽しそうに水遊び。私も一緒に遊んでみた。最初は冷たかった水も慣れれば気持ちよく、息子と一緒に砂を投げたり、水の中でミニカーを走らせたり、水際で遊んだだけだったけど結構楽しめた。娘もちょこっと水に触れさせたけど、冷たかったのか怖かったのか、泣き出して終了。

まだまだスウェーデン人としては初心者の子どもたち。もうあと数年もすれば、いっちょ前のスウェーデン人として、冷たい水でも飛び込むだろうし、真っ黒になるまで日焼けするだろう。母はいつまで経っても日本人なので、そんな子どもたちを横目に、帽子を被り日陰を求め、水に触れることなく夏をやり過ごすんだろう。まぁ、それはそれで楽しみだ。

兎にも角にも、夏日で今年の夏休みは始まった。これからの短い夏を家族で楽しく過ごしていこう。

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