どんな夢?

私の一番古い記憶は、2歳か3歳か、兄と一緒にお風呂場で遊んでいた場面。私の見た夢で一番古いもの・・・なんて覚えちゃいない。昨日見た夢でさえ覚えていないんだもの、仕方ない。度々寝言を言ったり夜泣きをしたりする息子が、その時どんな夢を見ていたのかを想像するのはちょっと面白い。車が大好きな(車に限らず、電車やバイク、とにかく車輪の付いているものなら大好き。旅行用のスーツケースとかね・・・)息子は、スウェーデン語でも日本語でも「くるま・・・くるま」と寝言を言ったのはもう数えきれない程ある。「あーん!(泣)これ、欲しいー!これー!!」と、多分おもちゃ売り場で数ある車の中から”これ!”指さしていただろう、と容易に想像がつく寝言も何度も言った。だけど、ただモゴモゴの何かを言うだけの時もあるし、「パッパー!!(スウェーデン語で”お父さん”」や「お母さん!!」と泣き叫ぶだけの時もある。そういう時は、一体どんな夢を見ているんだろう、と想像を膨らませる。泣き叫んでいるわけだから、あまりポジティブな夢ではないのだろうけど。

私は、もう随分前から毎朝息子に「昨日はどんな夢見たの?」と聞く。別にちゃんとした答えを期待している訳ではなく、どんな風に答えるのかが楽しみなのだ。息子はこの質問にほぼ100%、その時目に入ったおもちゃを答えにする。「消防車」とか「パワーショベル」とか、とにかく自分の持っているおもちゃを答える。私は「消防車、自分で運転してたの?」とか「消防車は火を消してたの?」「サイレン鳴らして走ってた?」とか、少し膨らませた質問をする。息子はうん、とか、違うとか、まぁ、きっと適当に答えている。

ところが、先日の答えは違っていた。「お母さんいた」と答えたのだ。まさかの答えに思わず「え??ほんと?お母さんいたの??」と聞き返すと「うん、いたよ」と。何をしていたのかは覚えていなかったみたいだけど、何だかこの答えは、本当の夢のような気がしないでもない。確認する術もなく、真実はどうなのかは闇の中だけど、「昨日はどんな夢見たの?」は、続けていくと何か面白い発見がありそう。朝の楽しみがひとつ増えた。

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