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幻のスイーツ「三不粘」を求めて神田龍水楼へ行った話

きっかけは、時々私のnoteに登場する「食に貪欲な友人(褒めてる)」が

「三不粘食べたいんだけど、龍水楼行かない?」

と誘ってくれたことでした。

【三不粘】とは…?

箸、皿、口(歯)の三つにくっつかない(不粘)と言う意味の甘い料理
材料は油、卵黄、砂糖、でんぷん、の四つをひたすら鍋で叩いて馴染ませて餅状に仕上げたもの

乳成分が入らないカスタードのような味と言ったら想像しやすいでしょうか…

三不粘は本場中国でも北京のある店でしか食べられない幻のスイーツとして名高い料理なのだが、なんと日本では二店で食べることが出来るのです。(どちらも要予約)

そのうちの一店が今回訪問の神田「龍水楼」さんなのです。
(もう一店は千葉県富里市にあるエムズスタイル、こちらも訪問済み)

神田駅から徒歩10分ほど(最寄りは小川町)

龍水楼は一部マニアには三不粘を出すことで有名ですが、涮羊肉(シュワンヤンロウ)と言うラム肉しゃぶしゃぶの名店です。

現在は5名以上からの予約のみとのこと、と若干ハードルが高いのですがメンバーを募って初訪問に至りました。やったー!

もともとが食い意地だけで繋がっているような友達に、さらに食の趣味の合う友人を誘っての訪問、楽しくないわけがありません!
店内に案内されると、赤い円卓が!

おぉぉ、久しぶりの円卓!
テンション上がるわぁぁぁ!!

まずは前菜4種盛り(湯葉、板春雨、砂肝、豆腐干)と、エビ団子が運ばれて来て、飲み物など飲みながらつまみます。

前菜4種盛り

前菜をつまんでいると、名物涮羊肉の鍋が運ばれて来ます。

初訪問と告げると、ご主人による涮羊肉の解説が聞けるのですが、またこれが味わい深く勉強になるんです。ご主人の解説もサービスの内です。

中央に炭火が入ったしゃぶしゃぶ鍋

炭火が入っておりグラグラ沸いているので、鍋肌に肉が触れないように注意してしゃぶしゃぶします。

小鉢はたれの薬味

しゃぶしゃぶ鍋の周りにぐるりと置かれた小鉢はたれの薬味で、各自好みの配合で薬味を足して味変しながらしゃぶしゃぶを楽しむのです。

ベースは各席に配された醤油と酢を同量、そこに小鉢の

・老酒
・ごま油
・ごまペースト
・豆板醤
・豆腐の発酵調味料
・香菜
・ニラ
・長ネギ
・おろしにんにく
・おろし生姜

を好みで足していきます。
まぁ、このタレ作りの楽しいこと楽しいこと。

それぞれの味わいを活かしつつラム肉を楽しみつつ、あーだこーだグダグダ言いながら鍋を楽しむ時間は本当にプライスレスですよ。

しゃぶしゃぶ肉は1人4皿

このように小鉢にタレを調味し、しゃぶしゃぶした肉をつけて食べるのですが、ラム肉は1人4皿がわんこそば方式で、食べ終わるとどんどん運ばれて来ます。これも楽しいし、最後の1皿の名残惜しさが半端ないです…

そうこうしている間にラム肉を食べ終えると、たっぷりの野菜が鍋に投入され、同じタレで食べる野菜がまた最高に美味しい!!

タレも美味しいのですが、しゃぶしゃぶのスープにラムのうま味が出てるからそれも含めての野菜!もりもり食べられるー!
ここではベジファーストとかは厳禁です。(出てくる順番が決まっている)

野菜が終わると、ラム肉の水餃子と中華麺が出てきて、こちらも同じタレで食べます。

ラム肉の水餃子

この水餃子もこれだけ20個食べたいくらい美味しいんですが、ラムしゃぶの後なのでこのくらいが本当に適量です。

麺はやや細麺の縮れ麺(写真なし)でタレが上手いことからんで一瞬で無くなりす!(なくなりました)

そして、いよいよお待ちかねの三不粘です。

三不粘

バーーーーン!!!!
どうですか、この巨大な卵黄のような見た目からは想像もできない優しい甘さでもちむに食感なんですよ!!

皿にも箸にもくっつかない

三不粘についても、ご主人からのレクチャーを聞くことが出来ます。
油と砂糖を減らしているので、本場北京のお店より固めの仕上がりだそうです。

さらに、乳製品を使わない杏仁から作った杏仁豆腐が出て終了です。

本物の杏仁豆腐

金木犀のシロップがかかってほんのり香って、カツカツした食感の杏仁豆腐が口の中をサッパリしてくれます。

はぁぁぁぁぁ、3年ぶりに会った友人との会食であった事を差し引いても最高に美味しくて楽しい食事でした。

実は私、三不粘は富里のエムズスタイルさんで食べたことがあったのですが、久しぶりに食べるとまた発見というか感動を新たにしましたし、涮羊肉を大変気に入りました!!!

年1くらいで恒例にしたい美味しさと楽しさでした!!(多分する)
皆様も機会がありましたら是非!

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!