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体感すること

 日本円の価値の下落や、世界中でガスや石油の価格が上昇していて、輸入品の価格がどんどん上がっています。新型コロナの影響で国内市場が乱れ出した2020年以降、会社では利益を出すためにより一層の「効率アップ」や、「無駄を排除する」ことが求めれるようになりました。
 一緒に働くチームメンバーがこの一年で3人、家族の転勤など様々な事情で交替しています。これを機にチームの人数が減ったままだったり、代わりのメンバーを探すとなってもすぐに見つからなかったりしています。今月退職するメンバーは、新しいまだ見ぬ方への引継ぎをする時間がまったくなさそうです。その空白の期間は、私が2人分の仕事をすることになります。

 「脳と心(マインド)」の使い方を学び、日々実践しているおかげで、一瞬不安や感情の高まりが感じられても、それに囚われてマイナスの感情を雪だるま式に増幅させるのではなく、それらが過ぎ去るのをちょっと離れたところから見ていることができるようになってきました。
 コーチングを学び、情報として理解し習慣に落とし込む訓練をしていても、常に真の意味で自分のものとして即消化ができるわけではありません。ただ、時々、ああこういうことか、とふっと心から思う瞬間が訪れます。
 
 今回、一人で一時的に二人分の仕事をしなければいけないとなったときに、仕事を進めながら、「今でも時間の余裕はない中で、全く問題を発生させず、さりげなく倍の仕事をやり遂げたらすごいことだ。私ならできる、やってみよう」という思いがわきあがりました。すると、体の内面から、ぐんぐんとエネルギーが湧いてくるのが分かりました。
 同じ日だったか、また違った気分で仕事を進めていた時、「当面出社日を増やして教えたり、全ての工程を見守ったり、相当な時間が必要になるなあ・・・打ち合わせや面談などで席を長時間外す時にはどうなるのだろうか・・・他のメンバーに多くのフォローをお願いするのは難しそうだし、どうしよう・・・」という思いがわいてきました。すると、さきほど感じられた明るくて力強いエネルギーの残存がみるみるしぼんでいくのが分かりました。

 同じことをするにしても、明るく力強いエネルギーを持って取り組めるか、最初から沈んだ状態で取り組むのか。描いている未来の自分の姿が誇らしくやり遂げているのか、それとも相手に振り回されてストレスをためているのか。何を選択するかで、まったく進み方や結果が変わってくることが想像できます。今これを書いていて、改めて、「脳と心(マインド)」の使い方次第で未来が変わっていくことを感じます。
 自分の中のエネルギーを観察できたところがスタート地点。この後、想像するだけではなく、実際にエネルギーがわきあがる「脳と心(マインド)」の使い方を実行し積み重ねていくことで、日々の学びが習慣になっていきます。
 
 成果を出しているすごい仲間と比較して焦ったり自信をなくしたりするのではなく、ゆっくり少しずつではあっても自分自身が日々進化していくのを感じること。同じゴールに向かっていろいろな行動を起こしている素晴らしい仲間のマインドの使い方をまねて、高い壁に”楽しんで”向かっていき、乗り越えていくこと。それを目指していきます。

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