#底見えコスメについて


 少々時間のたった発行日になりますが、インスタグラムの「#底見えコスメ」というハッシュタグを紹介している記事があり、大変興味深く読みました。このハッシュタグをつけて、容器の底が見えるまで使ったファンデーションやチューブの残り少なくなったクリームなど、愛用した化粧品の使った後を写して投稿したものが閲覧件数をのばしているそうです。

『KAWAIIは地方を救う 42回 「#底見えコスメ」はなぜ人気? ※インスタグラムで見かけるハッシュタグ「#底見えコスメ」「#底見え」、「使い終えた」「食べ終えた」証しになる』
執筆者 正能茉優
雑誌名 ソトコト
発行日 2019年02月
ページ 113

備 考 インターネット,インスタグラム

上記の雑誌記事索引にありますように、この記事を掲載しているのは『ソトコト』2019年2月号で、正能茉優さんの連載の42回目です。記事によりますと、インスタグラムをGoogleやYahoo!のような検索ツールとして使う人が増えた現状がある上で、そのような利用者が本当に信頼できる情報を求めた結果発生したものだそうです。
 化粧品を紹介する場合、ある程度は自身でも使用していると思いますが、企業から仕事として請け負う形で、商品の良さを発信するインスタグラマーもいます。そのため「#底見え」と付けて実際に使ったという証拠を見せることで「その人が底の見えるまで好んで使ったんだな」という信頼が生まれます。
 おもしろいのはこの使い古したいくつかの容器の写真は「インスタ映え」とは真逆だというところです。つまり美しくキラキラした写真は確かに人目を集めワクワクしますが、だからといって信頼を得ているわけではないということです。
 記事を執筆している正能茉優さんの連載は地方創生をテーマにしています。記事の最後で化粧品に限らず、全国各地方の商品やスポットでも「#底見え」を意識したPRは効果があるかもと語っています。「○○し終えた」「○○しきった」を発信できれば、信頼できる情報を求める人たちの心をつかめるかもしれません。ハイセンスでデザインされた商品や大きな予算をかけて建設した施設でなくても、地方を活気づかせる方法はあるようです。 

※上記の記事は大宅壮一文庫HP内の索引紹介と同一記事です。
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