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雑誌記事索引紹介「足立紳」

今回は、現在放映中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の脚本家の足立紳さんを紹介します。
足立さんは1972年生まれで脚本家、映画監督、小説家として多彩な才能を発揮されていますが、脚本家として生活出来るようになるまでは大変な苦労をされました。
2012年に第一回松田優作賞を受賞した脚本『百円の恋』は2014年に映画化されましたが、その頃もスーパーで早朝品出しのバイトをしていたそうです。
『百円の恋』は公開されると2015年の日本アカデミー賞最優秀脚本賞など多くの脚本賞を受賞し、脚本家・足立紳の才能を世に知らしめました。
足立さんの脚本や小説は、私小説的で自身の体験や身の回りのことを題材とすることが多く、『百円の恋』も100円ショップで働いた経験が脚本に生かされています。
映画化小説『喜劇 愛妻物語』では、売れない脚本家と夫を罵倒しながらもその才能を信じる妻が描かれていますが、足立作品で描写される全く容赦のない妻から夫への罵倒は、ほぼノンフィクションだそうです。
『キネマ旬報』2020年9月15日号の中村紳・晃子夫妻と映画監督・中村義洋さんとの座談や『小説新潮』2019年11月号での脚本家・野木亜紀子さんとの座談では、旧知の間柄のお二人が遠慮無く足立夫妻の日常に突っ込みをいれる爆笑座談会になっており、足立作品のルーツを知ることが出来るでしょう。
恐妻家に描かれる妻の晃子さんですが、自分がシナリオを書いた自主映画を撮るために貯めていた200万円を足立さんの自主製作予定だった『14歳の夜』のために提供しようとするなど、足立さんの最大の理解者であることは間違いありません。笠置シヅ子さんをモデルとした連続テレビ小説『ブギウギ』は、足立さんらしい優しさとユーモアに満ちた脚本で、多くの視聴者を楽しませくれます。放送はまだまだ続きますが、令和のNHK連続テレビ小説の名作として記憶されることは間違いないでしょう。脚本家の足立紳さんの人物雑誌索引データを30件紹介します。
※掲載内容は大宅壮一文庫HP内の雑誌記事索引紹介と同一記事です。
※今回紹介した索引の雑誌記事のコピーをご希望の場合は、遠隔地の方は資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。 どうぞご利用下さい。

No1
今日の仕事は? 59回 仕事が手につかないこの季節 ※呆れるほどの高校野球狂の足立紳さんと僕
発言者 武正晴
雑誌名 週刊ポスト
発行日 2023年08月25日
ページ 96
No2
今日の仕事は? 57回 最後は女を撮って終わりたかった ※足立紳さんに「書きたいものを書いてくれ」とお願いしたのが拙作『百円の恋』のシナリオ
発言者 武正晴
雑誌名 週刊ポスト
発行日 2023年08月04日
ページ 79
No3
インタビュー
『雑魚どもよ、大志を抱け!』 足立紳、傑作更新! 足立紳[監督・脚本・原作] 演出力はゼロだけど、人物が生きる脚本を書いた ※フィルモグラフィあり
発言者 足立紳
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2023年04月01日
ページ 54-58
No4
ふたりの愛しい時間を。愛とSEX セックスレスについて考える。サステナブルな関係の築き方 足立紳さん 求めて断られて、たまに受け入れられて…そんな“夫婦の今”を楽しむ
発言者 足立紳
雑誌名 an・an
発行日 2022年08月24日
ページ 59
No5
今日の仕事は? 8回 全く仕事が無くなったあの日 ※盟友の足立紳さんとの出逢い、短編映画『夏美のなつ』のシナリオ作業
発言者 武正晴
雑誌名 週刊ポスト
発行日 2022年04月29日
ページ 81
No6
グラビア
シリーズ人間力 「この人を見よ!」 563回 足立紳(脚本家、映画監督、作家) 「生活が苦しくて100円ショップで働いたことが、僕の人生を変えました。」
発言者 足立紳
雑誌名 週刊大衆
発行日 2022年03月21日
ページ 228-229
No7
書評
気になるあの本この本 今週のイチ推し 足立紳『したいとか、したくないとかの話じゃない』双葉社 離婚か再構築か? コロナ禍で限界を迎えたセックスレス夫婦をユーモラスに描く家族小説
発言者 寺脇研
雑誌名 アサヒ芸能
発行日 2022年03月03日
ページ 94
No8
座談
映画と生きる 映画を作る・見せる・観る・伝える 私たちがいまできること[第14弾] 監督主導、ワークショップから映画へ 中村義洋 足立紳 窪田将治 望月めいり 横江泰宣  遠山泰市
発言者 中村義洋/足立紳/窪田将治/望月めいり/横江泰宣/遠山泰市
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2021年12月15日
ページ 110-113
No9
インタビュー
愛する妻を抱く 「それでも妻としたい」夫婦の攻防 映画『喜劇 愛妻物語』の赤裸々なやりとりが話題に
発言者 足立紳/足立晃子
雑誌名 SPA!
発行日 2021年03月30日
ページ 57
No10
対談
武正晴と足立紳 再びの饗宴 『アンダードッグ』 「やっぱこれだよな」 聞きなれた言葉が輝きだす瞬間
発言者 武正晴/足立紳
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2020年12月01日
ページ 25-29
No11
座談
『喜劇 愛妻物語』 2020年、日本。これがホントの喜劇なり! 足立紳 晃子 中村義洋 旧交座談会
発言者 足立紳/足立晃子/中村義洋
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2020年09月15日
ページ 34-39
No12
対談
祝!『それでも俺は、妻としたい』重版記念対談 妻が居ないと傑作は書けない 本作が支持される理由、芸人と脚本家の共通点…そして結婚2年目の黒田さんが語る「妻」とのセキララな日常とは?
発言者 黒田有/足立紳
雑誌名 小説新潮
発行日 2020年06月
ページ 224-233
No13
書評
Catch a Culture Wave! 大久保佳代子のあけすけBook talk 足立紳『それでも俺は、妻としたい』新潮社 男ってバカだなあと呆れつつ、ちょっとだけ愛おしい
発言者 大久保佳代子
雑誌名 STORY
発行日 2020年03月
ページ 291
No14
書評
話題の本、気になる本 アホな男がアホを重ねていく物語と思いきや 足立紳『それでも俺は、妻としたい』新潮社
発言者 桂望実
雑誌名 クロワッサン
発行日 2020年02月25日
ページ 107
No15
インタビュー/書評
SUNDAY LIBRARY 著者インタビュー 足立紳『それでも俺は、妻としたい』新潮社 半端ないダメっぷりの夫と、罵詈雑言の妻の愛とバトルの日々
発言者 足立紳/足立晃子
雑誌名 サンデー毎日
発行日 2019年12月29日
ページ 65
No16
書評
Bookwormの読書万巻 あの本読んだら次はこれ! 文庫双六 139回 冴え渡る筆致の“脱力系”小説 足立紳『喜劇 愛妻物語』幻冬舎文庫
発言者 北上次郎

雑誌名 週刊新潮
発行日 2019年12月26日
ページ 115
No17
インタビュー
「飽きないSEX」大全 セックスレス夫婦の攻防から学ぶ、拒否する妻へのアプローチ方法 僕の考えとしては、夫婦円満のためにセックスが必要なんです
発言者 足立紳
雑誌名 SPA!
発行日 2019年12月24日
ページ 51
No18
座談
エロティックが止まらない 『それでも俺は、妻としたい』刊行記念企画 足立紳の世界 爆笑鼎談 愛ある暮らし、ダメ夫の誠実 野木亜紀子×足立紳×足立晃子 ※10年来の旧友が足立家を訪問
発言者 野木亜紀子/足立紳/足立晃子
雑誌名 小説新潮
発行日 2019年11月
ページ 118-127
No19
エロティックが止まらない 『それでも俺は、妻としたい』刊行記念企画 足立紳の世界 映画人・足立紳
発言者 森直人
雑誌名 小説新潮
発行日 2019年11月
ページ 128-132
No20
書評
エロティックが止まらない 『それでも俺は、妻としたい』刊行記念企画 足立紳の世界 絶対反省しない男…書評『それでも俺は、妻としたい』
発言者 北上次郎
雑誌名 小説新潮
発行日 2019年11月
ページ 134-135
No21
インタビュー
足立紳の2019年 小説を書くのは、いつか映画にしたいから ※『きばいやんせ!私』『こどもしょくどう』の脚本を執筆
発言者 足立紳
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2019年04月01日
ページ 116-119
No22
男たちの領分 妻としちゃった
発言者 足立紳
雑誌名 小説新潮
発行日 2018年03月
ページ 78-102
No23
インタビュー/書評
Book Interview この本に注目! 足立紳『弱虫日記』講談社文庫
発言者 足立紳
雑誌名 小説野性時代
発行日 2018年02月
ページ 430-431
No24
座談
『嘘八百』 映画は骨董に通じる! 1年間止まっていた企画
発言者 武正晴/足立紳/今井雅子
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2018年01月15日
ページ 44-49
No25
日本アカデミー最優秀脚本賞受賞作家 足立紳が講談社文庫に初登場! 『弱虫日記』によせて
発言者 足立紳
雑誌名 IN・POCKET
発行日 2017年09月
ページ 104-108
No26
インタビュー
DVD COLLECTION 『14の夜』 足立紳 いつか映画にしたかった作品を、同年代のスタッフと
発言者 足立紳
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2017年07月01日
ページ 140-141
No27
インタビュー/書評
ポスト・ブック・レビュー 著者に訊け 足立紳『14の夜』幻冬舎 勝ちたいと思った事実だけで、たとえ負けても自分は変われるかもしれない
発言者 足立紳
雑誌名 週刊ポスト
発行日 2017年02月03日
ページ 95-96
No28
インタビュー/書評
今月のBOOKMARK EX 足立紳『14の夜』幻冬舎 主役ではない8割の“普通の人”に光を当てたいと思っていました
発言者 足立紳
雑誌名 ダ・ヴィンチ
発行日 2017年02月
ページ 52-53
No29

インタビュー
『14の夜』 足立紳、監督初体験! 足立紳 自分で出来る企画を3本は!
発言者足立紳
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2017年01月01日
ページ 65-67
No30
対談
『お盆の弟』 この夏、多くの“売れない”映画監督と脚本家が、最も身につまされる映画、堂々完成!
発言者 足立紳/大崎章
雑誌名 キネマ旬報
発行日 2015年08月01日
ページ 134-137
Copyright (C) OYA SOICHI LIBRARY 2023


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