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雑誌記事索引紹介「平安時代の日記文学」

1000年以上昔の平安時代の出来事について、現代の私たちは当時の貴族たちが残した日記文学を読んで知ることができます。
日本における日記は、男性の官僚が漢文で書く日々の記録が主なものでしたが、日記文学の元祖とされている『土佐日記』は紀貫之によって10世紀前半に書かれた日記で、冒頭で「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。」と女性になりきって仮名文字で書かれています。これは“記録”ではなく、心情などを自由に表現するためにあえて女性として仮名文字で書いたとされています。
今年の大河ドラマの主人公・紫式部も宮中での出来事や同僚達について『紫式部日記』に詳細に書き残しています。他にも和泉式部の『和泉式部日記』や藤原道綱母の『蜻蛉日記』、藤原道長の『御堂関白記』、藤原実資の『小右記』といったように男女を問わず、平安時代には「日記文学」が花開きました。日記という体裁のため、年代がはっきりしていて、仕事から恋愛まで幅広い記録から心情までを知ることができ、現代のブログとも通じるものがあります。
今回は、フリーワード「平安×日記」で検索したものの中から、日記文学について取り上げられている索引を30件選んで紹介します。
※掲載内容は大宅壮一文庫HP内の雑誌記事索引紹介と同一記事です。
※今回紹介した索引の雑誌記事のコピーをご希望の場合は、遠隔地の方は資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。どうぞご利用ください。
※雑誌記事を検索できるデータベース「Web OYA-bunko」利用者・導入機関受付中!

No1.
いまからでも間に合う大河ドラマ「光る君へ」特製ガイド 王朝社会の光と影 最新研究 道綱母のしたたか、紫式部の苛立ち、清少納言のたくらみ 平安女流日記の読み方 ※『蜻蛉日記』『紫式部日記』『枕草子』
発言者 山本淳子
雑誌名 週刊文春
発行日 2024年05月09日
ページ 59-60
No2.
大河ドラマ放送中 源氏物語を「楽しみ尽くす」方法 6・最終回 日記から読み解く 源氏物語の核心 ※『紫式部日記』と藤原道長の存在
発言者 柳辰哉
雑誌名 FACTA
発行日 2024年05月
ページ 40-43
No3.
『源氏物語』と平安の女性たち つづる思いは十人十色 「日記」に見る平安女子の恋と暮らし ※紫式部・清少納言・藤原道綱母・和泉式部・菅原孝標女の女流日記をユーモアいっぱいに解説、これが平安女子の常識だった
発言者 イザベラ・ディオニシオ
雑誌名 MOE
発行日 2024年04月
No4.
紫式部に清少納言、紀貫之、藤原道長… 平安時代の「すごい作家」列伝 ※藤原道綱母『蜻蛉日記』、和泉式部『和泉式部日記』、紫式部『源氏物語』、清少納言『枕草子』、在原業平『伊勢物語』、藤原実資『小右記』、他
発言者 古川順弘
雑誌名 歴史街道
発行日 2024年04月
ページ 101-114
No5.
恋しい、気持ち 1000年前の恋愛をひもとく。恋の和歌で、平安女子考察 『和泉式部日記』に見る恋の育み方 ※紫式部『源氏物語』に見る平安恋愛のレアケース付き
発言者木村朗子
雑誌名 an・an
発行日 2024年02月21日
ページ 94-97
No6.
書評
歴史書の棚 平安貴族の実像に迫る2冊を読み比べ ※山口博『悩める平安貴族たち』PHP新書、倉本一宏『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』NHK出版新書
発言者 今谷明
雑誌名 週刊エコノミスト
発行日 2024年01月02日
ページ 66 
No7.
武器としての名著 今読むべき5冊 神頼みの一方で、「密」の回避も 『小右記』に見る、1000年前の疾病対策 ※公卿・藤原実資の日記『小右記』に記述された平安時代の疫病事情
発言者 倉本一宏
雑誌名 週刊東洋経済
発行日 2022年12月10日
ページ 44-45
No8.
インタビュー
日本カルチャー案内 今に通じる気持ちを読み解く面白さ。平安に花開く、古典文学の魅力 ※古典を原文で読む面白さ,『枕草子』、『源氏物語』、『更級日記』、他
発言者 酒井順子
雑誌名 クロワッサン
発行日 2021年10月10日
ページ 58-61
No9.
特集 上総国から京へ旅立ち1000年 『更級日記』でめぐる、千葉・茨城 ※黒澤弘光氏が物語の読みどころを解説、市原市で菅原孝標女ゆかりの地めぐり、栄華を誇ったいにしえの常陸国
雑誌名 トランヴェール
発行日 2020年11月
ページ 6-25
No10.
女人京都 12回 平安時代の女人もすなる日記というもの ※平安時代の日記文学『枕草子』『紫式部日記』の面白さ、他
発言者 酒井順子
雑誌名 本の窓
発行日 2020年10月
ページ 77-83
No11.
大塚ひかりのスキャンダルで読む百人一首 35回 単なる記録だった日記を文学に押し上げた…文学を事件にした紀貫之
発言者 大塚ひかり
雑誌名 ハルメク
発行日 2019年11月
ページ 150
No12.
世界の名著 いっき読み! 一流講師陣がやさしく解説 課外授業 世界がときめく 平安の恋愛古典 ※『紫式部日記』『和泉式部日記』『枕草子』『蜻蛉日記』
発言者 イザベラ・ディオニシオ
雑誌名 日経おとなのOFF
発行日 2016年09月
ページ 73-77
No13.
古典の栞 平安から江戸まで 珠玉の作品を読んでみよう 5回 「更級日記」
発言者 島内裕子
雑誌名 清流
発行日 2014年09月
ページ 46-48
No14.
エッセイ イスタンブルの紫式部、平安京の笑心 ※『紫式部日記』の翻訳・出版
発言者 エシン・エセン
雑誌名 すばる
発行日 2014年07月
ページ 204-205
No15.
結婚の日本史 平安時代の結婚 藤原兼家・藤原道綱母 一夫多妻制のイメージを覆す真相 ※「妻」になれない「妾」が『蜻蛉日記』に秘めた意図とは?
発言者 福田智子
雑誌名 歴史読本
発行日 2010年10月
ページ 86-91
No16.
日本の結婚 講座 平安モテ手紙指南 あの娘の心を溶かすテクニック 平安時代きっての才女のハートを射止めた藤原兼家のラブレターの秘密とは? ※藤原道綱母『蜻蛉日記』より
発言者 川村裕子
雑誌名 歴史読本
発行日 2010年10月
ページ 204-209
No17.
特集 源氏物語の魔力 西暦1008年の紫式部 “女流作家の始祖”紫式部は、こんなことを考えていた? ※『紫式部日記』から探る紫式部
発言者 奥山景布子
雑誌名 オール読物
発行日 2008年10月
ページ 302-309
No18.
古典に学ぶシリーズ 清川妙さん 特別講義 平安の女性たちが教えてくれる幸せなる生き方のヒント 蜻蛉日記
発言者 清川妙
雑誌名 ゆうゆう
発行日 2007年08月
ページ 124-126
No19.
古典に学ぶシリーズ 清川妙さん 特別講義 平安の女性たちが教えてくれる幸せなる生き方のヒント 更級日記
発言者 清川妙
雑誌名 ゆうゆう
発行日 2007年08月
ページ 127-129
No20.
古典に学ぶシリーズ 清川妙さん 特別講義 平安の女性たちが教えてくれる幸せなる生き方のヒント 和泉式部日記
発言者 清川妙
雑誌名 ゆうゆう
発行日 2007年08月
ページ 130-131 
No21.
虚構のリアリティ 『紫式部日記』論 「女 男」へのまなざし
発言者 吉井美弥子
雑誌名 文学
発行日 2007年01月
ページ 96-107
No22.
谷沢永一の日本史ヤミ鍋 47回 道長は紫式部を訪れたか ※『紫式部日記』より
発言者 谷沢永一
雑誌名 歴史街道
発行日 2005年07月
ページ 60-61
No23.
十二夜 古典に親しむための 10回 女もする日記 ※平安時代の女流日記文芸の起こりである疑似女流日記『土左日記』、そして『蜻蛉日記』『紫式部日記』など
発言者 高橋睦郎
雑誌名 すばる
発行日 2003年04月
ページ 144-152
No24.
雅子妃も体験される平安朝の伝統 「紫式部日記」にみる1008年のご誕生儀式 ※出産にまつわる皇室儀式
発言者 渡辺みどり
雑誌名 現代
発行日 2002年01月
ページ 282-289
No25.
古典への誘い 王朝人の観察記録『紫式部日記』
発言者 尾崎左永子
雑誌名 ミマン
発行日 2001年03月
ページ 132-135
No26.
書評
鳩の目 comic 口には出さずに心で叫ぶ『係長ブルース』と『紫式部日記』の共通点に同情する ※ロドリゲス井之介『係長ブルース』
発言者 大塚ひかり
雑誌名 鳩よ!
発行日 1999年03月
ページ 24-25
No27.
対談
平安建都1200年記念 王朝貴族のホットな生活 ④王朝の性と死 ※平安時代の日記から
発言者 角田文衞/上山春平
雑誌名 芸術新潮
発行日 1994年04月
ページ 65-71
No28.
旅の日本史 29回 歴史の旅路を遡る その6 平安女性貴族『蜻蛉日記』の旅
発言者 山本偦
雑誌名 旅の手帖
発行日 1993年12月
ページ 140-141
No29.
歴史を創った女(10)貞淑な才女、紫式部日記より
発言者 中村渓男
雑誌名 婦人公論
発行日 1978年10月
ページ 294-295
No30.
古代歌人と家集の研究 紫式部日記歌と家集について
発言者 池田亀鑑
雑誌名 学苑(昭和女子大学)
発行日 1953年10月
ページ 74-109
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