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雑誌記事索引紹介「スマート農業(アグリテック)」

日本の食糧危機を解決するための方策として、5月31日のこのコーナーで「家庭菜園」を取り上げましたが、もうひとつの重要な対応策が「スマート農業」です。今回は、件名キーワード「スマート農業」最新から30件を紹介します。
農林水産省の統計によると、国内の農業従事者はこの約20年間で半減していて、2023年には116万人にまで減少しています。そのうち65歳以上が全体の約7割を占めていて、平均年齢も上昇を続けています。国内農地面積も年間数万haずつの減少が続いています。この数字を見ると先行きに不安しか感じられませんが、統計を詳細に見ていくと、新しい変化も読み取ることができます。
『日経ビジネス』2024年4月1日号の記事によると、2015年に6500人だった20~24歳の農業従事者は、2020年には約1万1000人と5年間で4500人も増えています。その背景にあるのは、若手農業従事者を強力に支援してくれる「スマート農業ツール」だということです。
ICTやロボット、AIなどを活用した「スマート農業」を、農林水産省も積極的に推進中です。2013年には「スマート農業の実現に向けた研究会」を立ち上げて産官学連携で研究開発を進め、2019年からは「スマート農業実証プロジェクト」として、先端技術を生産現場に導入する取り組みを始めています。
2018年には複数の大手農機具メーカーが一斉にロボットトラクターを発売、自動運転の田植え機、自動収穫ロボットや運搬・集荷用自動フォークリフトなども次々と市販化されています。自動収穫ロボットの開発では、農業の現場のニーズを細やかに拾ってシンプルな商品を作ることができるベンチャー企業の活躍が目立っていて、雑誌記事にも多く取り上げられています。
『週刊ダイヤモンド』2024年5月11日号では、「令和の“農業維新”は止まらない」と題して、日本に参入してきた欧米発のテクノロジーを紹介しています。
高齢の農業従事者を支援するツールや、担い手不足の問題を解消するツールや仕組みが次々と生まれていて、現状の課題を解決してくれる切り札になることが期待できます。
※掲載内容は大宅壮一文庫HP内の雑誌記事索引紹介と同一記事です。
※今回紹介した索引の雑誌記事のコピーをご希望の場合は、遠隔地の方は資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。どうぞご利用ください。
※雑誌記事を検索できるデータベース「Web OYA-bunko」利用者・導入機関受付中!

No1.
儲かる農業2024 抗えぬ主役交代の大波 ※止まらない令和の“農業維新”、マイコスとザルビオの普及、NTTの本気の農業革命、農家による農業プラットフォーマーランキング、使える農業ツール選手権、他
雑誌名 週刊ダイヤモンド
発行日 2024年05月11日
ページ 26-31
No2.
時事深層 若手人材でも「1~2年あれば一人前」 クボタ、スマート農業で就労支援 日本では高齢者を中心に農業従事者が激減している一方、10代や20代の若い就農者が増えている
発言者 多田和市
雑誌名 日経ビジネス
発行日 2024年04月01日
ページ 138-139
No3.
特別対談 AIとロボットは農業をどこまで変えられるか ※AIとロボット開発の第一人者である古田貴之さんと次々と新たな施策に取り組むJAいちかわの今野博之代表理事組合長、ものづくりで農業の仕組みを変えられる
発言者 古田貴之/今野博之
雑誌名 地上
発行日 2024年02月
ページ 58-61
No4.
食の2024年問題 救世主アグリテックを加速せよ 主役はスタートアップ 未来に懸ける資金を ※自動収穫ロボットのAGRIST、アイナックシステムのイチゴ収穫ロボット「ロボつみ」、アグリテックへの投資
発言者 松元浩平/他
雑誌名 日経ビジネス
発行日 2023年11月20日
ページ 26-29
No5.
時事深層 クボタ、世界初の無人コンバインを開発 農機の自動運転、次は遠隔操作 田植え機やトラクター、コンバインなど、農業用機械の自動運転技術の開発に拍車がかかっている
雑誌名 日経ビジネス
発行日 2023年10月09日
ページ 72-73
No6.
2023年最新版 すごいベンチャー100 食品・農業 露地野菜向け自動化ロボ開発 レグミン 露地栽培のスマート化を支援
発言者 成勢卓裕
雑誌名 週刊東洋経済
発行日 2023年09月23日
ページ 93
No7.
農業技術最前線 高知から全国へ 収量と収入アップに“植物のインターネット”IoPを活用 ※農作物に関するさまざまなデータを収集・蓄積・可視化することで栽培や出荷・流通に役立てる、「SAWACHI」
発言者 山口亮子
雑誌名 地上
発行日 2023年09月
ページ 83
No8.
未来はどうなる?2033年のテクノロジー FOOD&AGRI 飛躍的に進化する、世界のアグリテック ※米・宇宙での食料確保,堆肥葬、イスラエルのドローン開発、オランダの自律型温室、フランスのアクアポニックス、他
雑誌名 Pen
発行日 2023年09月
ページ 78-79
No9.
儲かる農業2023 下克上 怒る農家vs潤うアグリ企業 農家が判定使える農業ツール選手権 農業で「使える&期待外れ」ツールを忖度なしに格付け 全農とベンチャーが生産DXでシェア争奪
雑誌名 週刊ダイヤモンド
発行日 2023年04月08日
ページ 31-33
No10.
テックトレンド スマート農業、実現への難所 自動収穫、農産物傷めないロボ ※アイナックシステムのいちご自動収穫機、inahoのアスパラガス自動収穫ロボ、他
雑誌名 日経ビジネス
発行日 2022年11月14日
ページ 50-52
No11.
2022年最新版 すごいベンチャー100 食品・農業 スマート農業生産を実践 AGRIST(アグリスト) ピーマンの栽培を自動化
発言者 斎藤潤一

雑誌名 週刊東洋経済
発行日 2022年09月24日
ページ 102
No12.
2022年最新版 すごいベンチャー100 食品・農業 水田の水管理を自動化 笑農和 アジア地域にも展開 ※水田の水管理システム「パディッチ」
発言者 下村豪徳
雑誌名 週刊東洋経済
発行日 2022年09月24日
ページ 103
No13.
日本の食卓を襲う値上げの秋 農業の大問題 富士通、パナソニックも不振 スマート農業の実装を阻む壁 大手企業が開発したサービスは軒並み苦戦。普及の突破口はあるか
発言者 三輪泰史/他
雑誌名 週刊東洋経済
発行日 2022年09月03日
ページ 68-69
No14.
さらっと解説!みんなでおしゃべり!令和時代を読み解くキーワード 3回 農業DX ※省力化や品質の向上を図るスマート農業、新規就農や経営の拡大も、ブドウ産地振興の実例
雑誌名 家の光
発行日 2022年09月
ページ 130-133
No15.
デジタル・デモクラシー…ビッグ・テックとの闘い 5回 小農民の権利を奪うデジタル農業 ※インド新農業法に反対する農民、ビッグテックの農業参入、大規模農家に有利なデジタル農業、他
発言者 内田聖子
雑誌名 世界
発行日 2022年05月
ページ 242-251
No16.
稼ぐ農業 ロボット 高齢化・人手不足を救う「ロボット+ドローン農業」最前線 ※無人トラクターが日本の農業を変える、ロボット農業の市場は2035年4663億円
雑誌名 経済界
発行日 2022年04月
ページ 14-15
No17.
日本人が知らない破壊的イノベーター50 まだまだいる変革者たち ランビア・チャンドラ(アグリフードCTO) ※AIを活用しデータに基づく農業を推進
雑誌名 ニューズウィーク日本版
発行日 2022年02月08日
ページ 36
No18.
戦略フォーカス 新規事業開拓 オプティム(農業向けAI・ドローンサービスを提供) 農業DXで「エコ」を価値に
発言者 菅谷俊二
雑誌名 日経ビジネス
発行日 2022年01月10日
ページ 56-57
No19.
知られざる2兆円ガリバー企業 クボタ、デジタル化で開く ニッポンの未来 ※営農支援システム「KSAS」によるスマート農業、農機シェアリング、WATARASによる水田の水管理、他
発言者 北尾裕一/他
雑誌名 日経ビジネス
発行日 2021年11月29日
ページ 36-46
No20.
グラビア
旨い新米はどこにある? “スマート農業”のいま ICT、ロボットを標準装備した米作 ※マルチコプタードローン、ロボットトラクター、自動運転田植機、無人コンバイン、ほか
発言者 山本真紀
雑誌名 週刊ポスト
発行日 2021年10月29日
ページ 12-13
No21.
みんなの農業 20XX年、未来の農業 ※リモート農業、多機能農機、ロボット、スマート農業、ドローン、植物工場、3Dフードプリンター、植物肉、他
発言者 荒木浩之/佐藤光泰
雑誌名 BRUTUS
発行日 2021年09月15日
ページ 34-39
No22.
2030年、生き残る企業の条件 4回 日本の「農業」は復活できるか? 「自動化」「データ活用」「AI化」が加速 自社のECサイトで顧客と直接つながる
発言者 山本康正
雑誌名 THE21
発行日 2021年08月
ページ 93-94
No23.
食 「みどりの食料システム戦略」に見るバイオテクノロジー偏重 ※農林水産省が決定した戦略の基底にあるのは「イノベーションの活用」の無人化農業、RNA農薬のメカニズムと問題点
発言者 天笠啓祐
雑誌名 週刊金曜日
発行日 2021年05月28日
ページ 40-41
No24.
儲かる農業2021 攻める企業 稼げる販路・使えるツール 「使える&期待外れ」農業ツール AIアプリ高評価の裏で富士通は撤退
雑誌名 週刊ダイヤモンド

発行日 2021年03月20日
ページ 50-52
No25.
特別広告企画 進化する農業 これからの農業発展のカギとなるのは? スマート農業で必須となる知的財産の活用と保護
雑誌名 週刊ダイヤモンド
発行日 2021年03月13日
ページ 78-79
No26.
日本の未来 14回 2分でわかるAI図解 スマート農業でオプティムに好影響 ※スマート農業普及で増益可能性の企業
発言者 ゼノデータ・ラボ
雑誌名 週刊エコノミスト
発行日 2021年02月16日
ページ 81
No27.
日本の未来 13回 2分でわかるAI図解 ドローンが農業の人手不足を解消 ※ドローン利用拡大による主な増益の影響シナリオ
発言者 ゼノデータ・ラボ
雑誌名 週刊エコノミスト
発行日 2021年02月09日
ページ 38
No28.
農業技術最前線 農機は完全自律走行の時代へ ロボット農機は小型化が世界のトレンド 多機能化や5G対応も
発言者 山口亮子
雑誌名 地上
発行日 2020年11月
ページ 75
No29.
挑戦者2020 菱木豊 inaho代表取締役社長 AIで野菜を見分けて収穫 ※農業用ロボットの開発製造
発言者 菱木豊
雑誌名 週刊エコノミスト
発行日 2020年09月08日
ページ 86-87
No30.
インタビュー
コロナ後の『半沢直樹』『下町ロケット』の世界観 世界最先端の農業技術「遠隔」「無人」を目指す取り組み 『ヤタガラス』取材時よりさらに進化 ※北海道岩見沢でスマート農業・ロボット農機
発言者 野口伸/西谷内智治
雑誌名 週刊ポスト
発行日 2020年08月28日
ページ 18-19
Copyright (C) OYA SOICHI LIBRARY 2024

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