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ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(5)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・3」


今回は人名表記に関する大宅文庫のルールを。
デジタル環境で氏名を扱う媒体では、表記に関しての悩みが付き物だと思うのですが、大宅文庫もその例に漏れません。
旧字、俗字、機種依存文字だけではなく、外国語や記号までも含まれるケースが存在するので、一定の指針が必要になるわけです。
今回はジャニーズタレントを例に大宅文庫の人名表記に関するルールをざっくり説明していきたいと思います。

さすがに「timelesz」の旧名「Sexy Zone」の“xy”や「美少年」の“美”表記が赤文字対応していないとか、「少年忍者」の“少年”が小さい文字じゃないということで目くじら立てるファンはいないと思われますが、グループ名が正確に表記されてないとちょっとモヤモヤしますよね。
大宅文庫としてもオリジナル表記になるべく忠実でありたい気持ちはあるのですが、システム上の都合や利用者含めたデジタル環境を加味して表記に変更を加えているケースが存在します。

前提として「人名項目」について軽く説明しておきますと、「人名項目」は見出し付きインデックファイルのようなものです。
見出し(人名項目)を付けたファイルに関連記事を収納していくイメージですね。
では、何故わざわざ見出しが必要なのか?
有名人について書かれた記事なら、名前ぐらい出てくるでしょ?ってとこなんですが…
実は多いのですよ、フルネームがタイトルに登場しない記事。
名前呼びとかニックネーム呼びとかですね。
たとえば「キムタク」という愛称で登場した記事も「木村拓哉」の項目に分類しておけば、ジャニーズに詳しくない人でもそれが「木村拓哉」という人物の記事だって分かるわけです。
他にも、改名によってデータが分断されないことも機能の一つとなります。
人名項目「timelesz」の中に、「Sexy Zone」のを記事を分類することによって、時系列的にグループの歩みを知ることも可能になるわけですね。

実は、見出し(人名項目)と実際のデータ(記事データ)では表記違いが若干存在します。
その最たるものは記号表記でしょうか。
人名項目において、基本的に記号は使用しません。
たとえば、「Hey!Say!JUMP」の人名項目では“!”を抜いた「Hey Say JUMP」となる具合です。
一方、記事データの方に関してはそのままの「Hey!Say!JUMP」を使用しています。
「Aぇ!group」も同様。
となると「SUPER EIGHT」の旧名「関ジャニ∞」の人名項目はどうするんだ?って思いますよね。
“∞”は“エイト”と読ませているので、人名項目でもそのまま使用しています。
「-」や「.」「。」に関しては記号扱いはしていないのですが、名称の最後に付くケースに限って省略しています。
「KAT-TUN」「Kis-My-Ft2」「A.B.C-Z」「WEST」「モーニング娘」という具合。(最後はジャニーズじゃありませんが…)

ちなみにですが、半角文字も大宅文庫では人名項目、記事データともに使用不可です。全角表記のみ。
なので「SixTONES」も全て全角表記。
また、多くのグループが半角スペース表記を採用してるようですが、大宅文庫ではスペースなしか全角スペースで対応しています。
スペースなしが、「King&Prince」「Aぇ!group」「美少年」「7MEN侍」「Lilかんさい」など。
「KinKi Kids」「SUPER EIGHT」「Snow Man」「Travis Japan」「HiHi Jets」などは全角スペース表記としています。

主に個人名の表記に関する話になりますが、全面的に使用不可となっている文字が存在します。
“髙”や“﨑”などですね。
つまり「高木雄也」「高橋海人」「高地優吾」などは人名項目かつ記事データでもこの表記になります。
ジュニアだと「高橋優斗」「本高克樹」「川崎皇輝」「川崎星輝」などが記事データの方でもこの表記を採用しています。(個人の人名項目はまだないので)
ちなみに、この連載での人名表記は大宅文庫基準を採用させていただいてます。

で、何でこんなにこと細かく説明しているかと言うと…結局のところ、グループ名間違ってないからね?!という弁明ですね。
あぁ、いろいろ事情あるんだなぁ…と思っていただけると助かります。

そして次回は、スノストを例に今回触れたことをもっと具体的に説明しようかと思ってます。
                              執筆(N)

大宅文庫が扱っているドル誌については別記事の〈ジャニーズ関連雑誌の所蔵状況について〉の参照をお願いします。
索引化していない雑誌も所蔵があればば見ることは可能なので、予めファンサイトなどで下調べされてから来館されると、調べ事もスムーズに捗ると思います。
大宅文庫の詳細情報はこちらを参照ください→公益財団法人大宅壮一文庫

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