千代田線6000系6102F 新木場に来て5年
はじめに
千代田線6000系が引退して昨秋で5年が経過した。置換が始まった頃は置換劇全てを自分でまとめたいと思っていたが、自分で記録できなかった案件も多いし、当時も今も調べても詳細が分からないことも多い。
引退後以降はそれほど動きがあったわけでもなく、それなりに自分でも記録できたため、忘れないうちに観測できた範囲でまとめてみたいと思う。
当初は今年の1月には記事化しようと思っていたんですが、ちまちま書いてるうちに6月も終わりになってしまいました。笑。
千代田線6000系引退
千代田線6000系/06系置換用として16000系が2010年夏より中断を挟みながら製造されていたが、2017年9月に日立製作所より16137Fが甲種輸送され製造完了した。16137Fの営業開始後も即座に6000系引退とはならず、2018年1月の6122F廃車回送後は6102F/6130Fの2編成のみがラッシュ時中心に残っていたが、9月28日に東京メトロより「千代田線6000系車両が引退します」のプレスリリースが発表され、10月5日に通常運転終了、10月13日から11月11日まで特別運転が行われることが明らかとなった。
10月5日、6130Fは同日朝の04Sにて離脱し6000系最終通常営業は6102FによるB1911S(霞ヶ関発綾瀬行)であった。またJR車の209系も前日4日の823K運用を最後に82編成が離脱し千代田線から姿を消した。
翌朝初電より千代田線(本線)では初となるホームドアが代々木公園駅にて稼働を開始し、千代田線新時代が幕を開けた。。。
6130F最後の海外譲渡
特別運行終了後、6130Fは6000系最後の海外譲渡車として1ヶ月も経たないうちに以下の日程で日本を離れている。
11月26日(月) 廃車回送 綾瀬車両基地=>新木場車両基地
12月4日/6日 陸送 新木場車両基地=>東京木材埠頭
12月11日 船積み 東京木材埠頭
6102F 新木場回送
6130Fの船積みも終わると綾瀬に残された6102Fの処遇について、5951F同様綾瀬に残る、特別運行で大荒れとなったこともあり鉄対策として終電後に新木場回送されるなどあれこれ噂が飛び交うようになる。
動きがあったのは2019年の明け早々で、1月8日(火)に綾瀬-A1370S-霞ヶ関-桜田門-B1492S-新木場にて新木場車両基地へと回送された。
蓋を開けてみれば白昼堂々の回送であるが、徹底した情報統制でもあったのか撮影者も多い駅で10人いるかいないかレベルの平和な幕切れとなった。
Sマークステッカー掲出かつHMなしで本線を自走したのはこのときが最初で最後である。
Family Train Festival! in 新木場
6102F引退後最初の公開の場は新木場回送から約半年後、2019年7月7日(日)のFamily Train Festival! in 新木場となる。
参加資格が以下に引用する親子連れ限定かつ抽選というシビアな条件だったが、6102Fと7101Fを並べての展示も行われ、電車がファミリーな方も楽しめるイベントであった。
その後は特になにもないまま半年後には新型コロナウイルスの流行が始まり、次に6102Fがイベント展示される機会は3年後の2022年秋まで叶わぬこととなる。
懐かしの 6000 系・7000 系車両撮影会 in 東京メトロ新木場車両基地
2021年の夏頃から?各社で始まった鉄道会社の有料撮影会ブーム、1年以上が経ち東京メトロでもようやく開催されることとなり、第一弾として6102Fと7101Fの撮影会が2022年10月22日(土)に行われた。
運用離脱後黄帯に戻されていた7101号車の黄帯を一旦引っ剥がした上で剥がす前より黄帯を短くして貼り直す気合の入れようで、6102号車側から普通に撮ると副都心線帯が写ってしまう上に、メインである南側の前照灯は非点灯、北側と南側で同時開催のため反対側に別の部のヲタクが写ってしまうなど物議を醸したイベントとなってしまった。
引退後4年も経ってようやく電車ヲタク向けに公開された姿がこれでは悲しすぎる。
懐かしの6000系・7000系車両撮影会in東京メトロ新木場車両基地(第二弾)
第一弾の撮影会直前の19日には第一弾の反響を受け、11月12日(土)に同内容で撮影会を行うことが発表された。相変わらずの南側前照灯非点灯かつ晴れたため架線柱の影が刺さるという悲惨イベ。
一応応募したが、抽選で外れたため写真なし。
有楽町線・副都心線17000系車両&半蔵門線18000系車両 ローレル賞受賞記念撮影会in東京メトロ新木場車両基地
第二弾撮影会の3日後、11月15日には12月3日(土)/4日(日)に17000系18000系のWローレル賞受賞を記念して撮影会が開催されることが発表された。販売形式は今回も抽選で3日が家族連れ向け、4日がヲタク向け。新木場車両基地の構造上晴れれば顔面架線柱影不可避、しかも冬の関東はよく晴れるだけに、普通ならわざわざ金払ってまで行かないが、かつてローレル賞を受賞した6000系も展示されるということで応募。今回は無事当選し4日午後の部に参加。完全なくもりではないためガラスの反射が気になるが午前の悲惨な写真を見ると運が良かったと言えよう。
6102F 新木場並びコレクション
新木場回送後5年で4回のイベントに登板したことを記載したが、これだけでは内容が薄すぎるため、綾瀬では見ることが難しい新木場ならではの並びをこれまで撮影に成功したなかからいくつかご紹介したい。
03系03-101F
2019年10月、渡瀬北へ廃車回送された03系03-101Fのうち3両が新木場へ陸送された。搬入後はCR側から知る限りでは出ていないため、5年も同じ敷地内にいる割には6102Fと絡めて撮影するチャンスは搬入時のみとなっている。
08系/都営6500形
2020年5月から08系の新木場CR入場が開始されたが、当時6102Fは訓練用ホームに留置されていることが多く、絡めて撮影することが難しかった。
2021年3月にスーパーチャンスが到来。なんかの試験(忘れた)のため都営6500形が留置中、かつ後述する7000系搬出と08系構内試運転の日時が重なり、6102Fを含めてなんとか同一フレームに収めることに成功した。
余談だが車両基地側手前から2本目も車両故障のため早々に新木場送りとなり留置されていた7115Fで通常は新木場入線のない8連である。
7000系搬出
これまで千代田線有楽町線系統の車両は新木場車両基地の片隅で解体作業が行われていたが、17000系によって置換られた7000系は2021年3月より陸送にて千葉県内の金属リサイクル業者へ搬出され解体となっている。
8000系
2022年夏 半蔵門線8000系が理由は忘れたが新木場CRでの改造工事のため相次いで終電後に新木場へ回送された。特筆されるのは8109Fで回送後CR入場前に6102F、7101Fと三並びで留置され、カレンダー用の写真撮影が行われている。
相鉄20000系
新横浜線開業前に2度?新木場車両基地に相鉄車入りましたね。端と端でしたが開業後はまずないと思い何度か通って撮影。
その他07系とか東急4000とかもありましたが撮影していないので省略します。
おわりに
ここまで駄文で恐縮ですが、6102Fが新木場へ来て以降のイベントや並びなどを記録できたものについて記載しました。あれこれ細かい点まで調べ直して記載したり画像を再編集していると無限に公開出来ないのでひとまず一旦公開し、今後も追記や画像の追加差し替えを行う予定です。
さて2022年10月11月12月と高頻度で撮影会に登場した6102Fですが、残念ながらそれ以後は今のところ一度も撮影会への登場はありません。
引退後解体を逃れた車両であっても他社では博物館に常設展示されている車両ですら解体された事例があり、各所に残る東京メトロの保存車も未来永劫今のまま残るかは怪しいのではないかと思っています。
同じく新木場に残る6000系ハイフン車との並び撮影会などを影が刺さらず真夏でもないまとも時期に期待したいところ。
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