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生かされていく

2023年、色々なことがあった、という一言では収まらないくらいの1年だったかも。

今まで細々と陰でお笑いを見ていた者として、今年、エンタメを過剰摂取しすぎたか?と感じてしまうくらい生で見るお笑いの魅力に圧倒された。そんな1年でした。そして沢山のご縁に恵まれた。1年前の私に今年1年の出来事を話しても信じてもらえなそう。そう感じるくらい素敵な出会いが数多くあった。


考えてみるといつからお笑いが好きだったか明確に思い出せない。
M-1、KOC、ENGEIグランドスラム等々がやってたらテレビに釘付けになってた子どもだったので、元来お笑いは好きな性分なのだと思う。
ちょこちょこと好きな芸人の鞍替えを繰り返しながら、生で見たい!お笑い!となったきっかけは2021のM-1だった気がする。

面白かったよね。2021年。モグライダーもオズワルドもロコディもゆにばーすも皆、何回もYouTubeで動画見返していた記憶がある。その中でも一番見返していたのが真空ジェシカでして。

度々面白宣材写真をTwitterで見た記憶はあったけど、漫才を見るのはM-1が初めてだった。ハマッた。一日市長当時完全再現できるぐらいには見返した。ワードひとつひとつの発想力と二人のキャラがマッチするとこんなにも面白くなるんだ、と感動しながら見ていた記憶がある。面白すぎるともはや感動に至ることを知った。

川北、ガク、面白……となって初めてラジ父を聴いた。そしたら全部の回をいつのまにか聴いていた。ガッツリハマっている。

そこからダイヤモンドno寄席、初出演ラヴィットなどを視聴、真空の本性を知る。わけわからん!て思ったけど、でももうそのときには真空の虜になっていたと思う。私が大好きな22年の父イベントのなすなかさんのお言葉を借りる。「真空ジェシカってワクワクせぇへん?」同意しかない。次は何をやってくるのか、真空がつくる面白の引き出しが無限大すぎて、彼等を追うたびにワクワクがふつふつと沸き立ってくるような気持ちが生まれる。この高揚感を味わうのが久しぶりだった。そこから私は生で見るお笑いを求めるようになる。


当時高校生。一応首都圏に住んでいる身であり、見ようと思えば生のお笑いはいつでも見に行けたが、何故かどうにも体が動かなかった。ちょうど私が高校に入学した頃のタイミングで始まった配信というサービスの手頃さに慣れていた、というのもある。コロナ禍から配信でしかお笑いを見ていたことで生への耐性がついていなかったというか、怖気づいていたのかもしれない。気づけば「生でお笑いを見るのは大学に入ってから」という気持ちが渦巻いていた。

そんな時期にまたハマったのが、ストレッチーズというコンビで。

ストを知ったのがこれまたガクの同居人(元)だった貫太さんからという稀有な話。真空からストにこう繋がるご縁。お笑いにはこのようなご縁が溢れている。好きな芸人さんのおかげでまた新しい芸人さんに出会える喜び。

しっかりストを認識したのが、22のツギクルです。2本とも、ぜーんぶ面白かった。というか全組面白かった。賞レースはいつもそう。

その中で一番ストが印象に残っている理由はなぜだろう。


この笑顔です。

ネタ以外で好きになったのかよ?と思うかもしれない。私もそう思う。

でもさっきまであんなに大声出してた人がめちゃくちゃ笑顔になってる顔何だかずっと忘れられなかった。この笑顔がどうにも眩しくて思わず撮らずにはいられなかったみたい。

そこからお決まりのラジオ追いです。プリ右。YouTubeでネタ全部見る。ラフターナイトとか諸々の供給を追う。もうお分かりの通りストにハマっている。

真空→ストで生お笑い行きたい欲は完璧になった。ただそこに待ち受けた現実、受験生。生でお笑いを見ている場合じゃない。

当時結構メンタルをやられていた。先の見えない不安感に駆られていた。

そんな時にお笑い、及びストは限りなく私の希望になってくれた。このメンタルを乗り越えられたのはストもM-1準決まで突き進んでいた活躍を当時目にしていたからかもしれない。準決に大好きなコンビが皆進んだ発表がされたときこたつで小躍りしていたことを思い出す。

そして無事大学が決まり、いよいよ劇場に行けそうな状況が整った。

首都圏住みだし、実家暮らしだし、上京という言葉は合わないが(そもそも東京は記憶にないぐらい行ってた)、心はある意味上京した気分だった。これから大学に毎日通うってことは、毎日東京に向かうということ。何回も東京には行っているはずなのに、謎の高揚感があった。お出かけ先ではなく、通学先として都内に向かうという事実に胸が躍っていた。

そんな私が憧れていた場所がナルゲキである。ご存知の。

Twitterで何回も目にしたあの舞台を生で見たかった。あの空間に行きたい、エースたちのパネルを目にしたい、看板のメッセージを写真に収めたい。

大学入学したての4月の私の心情は「早くナルゲキに行きたい!」一択だった。絶対違う。

そして「ストレッチーズの漫才を見たい」という気持ちが共に強くあった。貫太さんの声量を浴びたかった。福島さんの飄々としたボケを見たかった。

あまりにも行きたかったストレッチーズのソロライブは本免試験と被る。生ライブ行きたい気持ちが爆発しそうだった私は勢いで2つチケットを取った。たかが2ライブのチケットなんて…と思うかもしれないが、生のお笑いが初めてだった私にとっては大冒険だったのです。

そこで初めてナルゲキに行ったライブ。


ジャンクのブレナイ。画面上で憧れていたナルゲキは想像以上に舞台が近くて驚いた。普通に階段奥の喫煙所で芸人さんがタバコ吸ってる。なんだこの場所は…となった記憶。

生で見るお笑いはエネルギッシュで、熱くて、からっぽの心のキャパシティが幸せでいっぱい満たされた。お客さんの笑いと拍手で包まれる世界はどうしようもなく楽しかった。

そこから桃鯉、エース寄席と三日連続のナルゲキ。

奇しくも数日後竹内ズの解散発表を知る
今旬の人たちを一同に拝めたエース寄席

ナルゲキの虜になった三日間だった。

今年のライブ雑記↓

そして今年は生のお笑いの素晴らしさを知るとともに、お笑いを通じて沢山の方と出会った。まさか同じ大学にお笑い好きがこんなにいるなんて誰が想像していたでしょう。世界は広いなとしみじみした。SNSで知り合った初対面の他学部の子がまんじゅう大帝国が好きで、こんなにも話が合うなんて。

「話しても誰も分からないからな・・・」というマイノリティーマインドからほとんどお笑いの話はできなかった高校時代。今こんなに過去の賞レースやK-PROの話で盛り上がる世界線にいるの幸せすぎる。最近お笑いの話をしていると自分も自然と笑顔になっていることに最近気がついた。私が好きなものの話が通じるとテンションが上がって自然と口角が上がっているみたい。

さらにお笑いサークルにも入った。ストレッチーズを今日まで知らなかったら、きっと入ることはなかったと思う。つくづく出会いに感謝するばかり。
サークルの中でも沢山の面白い世界に出会えた。大学お笑いの奥深さと面白さ、学生芸人の方々の飛躍的な躍進をこの目で見られたことはかけがえのない財産。友田オレも、惹女香花も、ナユタもまだまだ他にも!この世にはいっぱい面白い人たちがいる!と知って俄然生きる気力が湧いた。サークルスタッフの仕事も実際に体験し、改めてライブの凄みを実感した。当たり前のように見てきたライブの世界は沢山の方々の協力があってこそのものだったのだと感じた。先輩方も本当にお優しく、仕事は楽しかった。

この1年、お笑い好きで良かった!楽しい!と感じることが何回もあって、お笑いに生かされた年だったと思う。毎日の供給を追って、ライブに行って、体力不足の私にとって目まぐるしいときもあったけどひたすら楽しさで駆け抜けた幸せの2023年!!

そしてそして、旧TwitterことXで繋がってくださった皆様、本当にありがとうございます・・・。皆様のポストを見ている時間が毎日の楽しみです。じゃがバターを載せて反応がくるタイムラインが大好きです。



来年もお笑い好きで良かった!と思える年になりますように。


ありがとう2023年^.^